ピンクとグレー (角川文庫 か 66-1)
ピンクとグレー (角川文庫 か 66-1) / 感想・レビュー
ミカママ
著者についてまったく予備知識(最近、各賞の候補に上がったことを除いて)なく手に取る。世代こそ違うが、同じ大学の卒業生(ただしあちらは下からの生え抜き)ということで、その空気感を共有できた。デビュー作とは思えないキレの良い言葉選び、ビジュアルにも訴えかける内容…は、多才な著者ならではか。起承転結の「転」の部分が残念ながら安易だった気がするが、作品中にも登場するあるアーチストへのオマージュなのかもしれない、と思い納得。
2021/01/30
そる
初読の感想は、ツイッター→アカウント消したためツイログ保存→いつか感想を要約して書くと思っていた→2019年の4月頃アカウントのないツイログは消去したと告知され感想消える。そのため再読時に感想書きます。 2019年11月、感想書いてます。そちらもぜひ見てください。https://bookmeter.com/reviews/85421515
2018/02/14
そる
再読。ホントにアイドルのNEWS加藤シゲアキさんが書いたの?!と思うくらいおもしろい。章タイトルが飲み物で最後はタイトルとかかっているというのもいい。親友が変わってほしくないのに変わっていく、変わってほしいのに変わってくれない。もどかしくて辛くて、すれ違って悲しくて寂しくて。りばちゃんはごっちを演じることで、ごっちを理解できたのかな。「僕は彼を少し恨んだ。彼と共演する為に、仕事を与えているのに断るなんて正直許せなかった。また、部屋でセリフ合わせをしようよ。それとも僕といるのが嫌になったのだろうか。」
2019/11/22
ナイスネイチャ
ジャニーズアイドルの肩書きが先入観もたれてしまい(私だけ?)、でもそれがあるから振り幅大きく面白く読めたかな。二人で芸能界デビューして、片方が売れていき売れない方が嫉妬し、売れた方が苦悩する。タイトルも秀逸。他の作品も読んでみよう!
2016/03/26
masa@レビューお休み中
タイトルに惑わされてはいけない。これは衝撃をともなう物語だ。どこまでがリアルで、どこまでがフィクションなのかを勘ぐってしまうのは、加藤シゲアキが現役のアイドルだからだ。人は過ちを犯す。その過ちは、自分だけではなく、他人にまで波及することがある。河田と鈴木は親友であった。けれども芸能界という場所に行った途端、同じステージに立つことができなくなってしまった。すれ違ったり、妬んだり、哀れんだり、裏切ったり…。友人が友人でなくなり、いつしかその手からこぼれ落ちてしまう。危ういからこそ人は捕らわれるのかもしれない。
2016/06/08
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