お江戸、ほろり 神田もののけ人情語り (角川文庫)
お江戸、ほろり 神田もののけ人情語り (角川文庫) / 感想・レビュー
はつばあば
最初の一巻目(#^^#)。狸の妖・ぽんぽこと白額虎。白額虎は猫?どちらにしろ妖ではあるが妖怪にはなれていないらしい。人別帖じゃなく妖怪人別帖に記載されていないとかで妖怪学校に入学するが・・カカシ先生も教えがいが無いかも。小次郎の貯めている家賃を卵焼きとお酒に替えた二匹。許せない!と怒る小次郎ではないが・・。ダメな二匹ではありますがホロリとさせる内容も。「小竹の恋」じんわりと沁みました。現実の社会でもありますよねぇ。女性を食い物にする男、日本で産まれ日本人でありながら戸籍がない子や人が・・。
2022/02/21
バニラ風味
夕暮れになると、酒をちびりたくなる白額虎。そして、たまご焼きが大好きなぽんぽこ。それぞれ、白猫、十五くらいの娘に化けている妖怪であります。その性ゆえに、つい居候している家の主人のお金を使いこんでしまい、どこかでお金を手にいれようとしますが…。つくも神、貧乏神、幽霊など妖しが沢山登場。頼りないと思っていた人物が、案外活躍したりして、ちょっと爽快になる物語です。
2016/03/05
なお
もののけシリーズ、江戸編ふたたび。 そうそう、こういう軽くてくだらないけれど、ちょっとホッコリする話が読みたかったのだよ。高橋由太作品はこうでなくちゃ。長くて暗〜い平安編ですっかり忘れていたが、江戸編はイケメンで優しい小次郎がぽんぽこたちと暮らしていたんだった。江戸編最終話で人前で術を使ったために江戸から離れたが、その続きで再び江戸に戻ってきていた。ぽんぽこと白額虎が妖怪学校に通いながら事件を解決していく。正確には2人はあまり役に立っていない。あぁ、面白かった。
2024/03/03
ともとも
個性的な登場人物がおりなす、江戸を舞台にした物語。 ハラハラ・ドキドキさせられながらも、時に笑いと涙あり、 まるでミステリーや落語、浄瑠璃の世界観を、連想させながらも 幻想的でゆるくもある、そして心温まる物語。 物語、登場人物の描き方、テンポの良さも感じられて、非常に読みやすく、 そして、いろいろな要素も加わって、さらに面白みを増す、 それだけに江戸の人情や情緒、歴史を感じさせながらも、心打たれたり、 考えさせられたりと江戸の妖怪物語ワールドの世界観をすっかり楽しむことが出来ました。
2014/11/22
カゲツナ
やっぱりいいですねぇ。ぽんぽこと白額虎のコンビは笑える。また江戸に戻ったんですね。玉子焼き好きのぽんぽこと酒好きの白額虎、なんだか和みますね。
2014/06/04
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