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望郷 (角川文庫)

望郷 (角川文庫)

望郷 (角川文庫)

作家
森瑤子
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-06-20
ISBN
9784041013366
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望郷 (角川文庫) / 感想・レビュー

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優希

面白かったです。NHK『マッサン』を彷彿とさせている気がしました。とはいえ、リタの視線で描いている作品です。ちょっとしたエピソードでもマサタカに対する思いやりを感じました。お互い支え合ってウヰスキーを作り上げたのだと想うと、その絆に胸打たれました。

2019/08/04

再び読書

子育てをしていると、自分たちの思いが子供に伝わらないやるせない気持ちに襲われる。沙羅の出奔が、ぼくには一番堪えた。望郷とはまさにリタの悲しい物語に感じて、何度も涙してしまった。彼女の人生が辛く悲しく感じて、竹鶴と結婚して日本に来て幸せに感じたのか、疑問に感じる。説明の言葉に欠ける日本人の、特に夫婦間の会話の説得力のなさに反省させられる。怒濤の様に読み進めたが、何故か酷く悲しくなってしまった。最後のエラの手紙が救いだが、沙羅は直接会いに来て欲しかった。リタの子供に対する愛情が、報われた証しが欲しかった

2016/11/21

みち

朝ドラの影響を受けての一冊。でも、主人公の竹鶴夫人がドラマとはちょっと違う。そうだよね、ドラマは日本人向けなんだよね。この本のほうがリアルで、読んでいてより竹鶴夫人の気持ちが解りやすかったかも。「エリーさん」より「リタさん」のほうが人間味あふれていて好きでした。

2015/02/13

Walhalla

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝さんと、奥様のリタさんの生涯を描いた作品でした。NHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』のモデルのお二人ですね。この作品の主人公はリタさんの方で、ドラマではほとんど登場しなかったスコットランドでの生活の様子も詳しく紹介されていました。私が知っているリタさん(=マッサンのエリー)とは、少し違った一面が垣間見れて興味深いですが、あの当時、故郷から遠く離れた日本での生活は、本当に苦労なさったのだと思います。このお二人の物語に触れるたびに、北海道の余市に行ってみたくなります。

2022/07/13

あすなろ

望郷、題名通り物哀しい望郷の念漂う。ニッカ竹鶴氏のスコットランド出身の妻が主人公。ドラマとは、ストーリー違うと母に教わる。若い愛から日本にて望郷の念と次第に老いていく愛に、何か自分とは別のものにそれを写して満たされようとした、そんな感想を持った。当時スコットランド出身の女性が日本の地方で暮らすことは、森氏の筆舌と関係なくもっと大変だった筈。一時期良く愛飲していた、竹鶴をまた呑みたくなった。すすきのニッカバーや余市に行ったり、宮城峡や鶴を呑んだり、結構、嵌っていた。今後更にそれらが味わい増すだろう。

2014/10/26

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