アクアマリンの神殿 (単行本)
アクアマリンの神殿 (単行本) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
桜宮未来篇その2。涼子の目覚め前後がメインになると思いきや予想外の学園小説。涼子とアツシの今後が気になる。
2014/07/27
hiro
『モルフェウスの領域』の続編。今までの医療ミステリや現代の医療問題をとりあげたエンタメ小説などの海堂作品とは少し違った作品だった。2018年春から19年末までの未来を描いたSF小説であり、凍眠から覚めたアツシが通う中学高校生活の描写が半分を占め、ボクシングの対校戦などもあり、アツシの恋も描いたユーモア学園恋愛青春小説とでもいえるような作品だった。そのため、途中までは大変物足りなく感じていたが、ラストに田口、高階コンビがでてくると、続編がでれば、二人のその後を知るために、きっとまた読んでしまうと思った(笑)
2014/08/12
のっち♬
神殿で凍眠する涼子を見守る仕事を隠して、桜宮学園に通うアツシ、彼にはドロン同盟の盟友たちがいる。部活動、合宿、学際を通して次第に心を通わせていく彼ら。次々と明らかになるアツシの真実、直面する地獄。「困った時は、一番大切なことだけを考えて」アツシの支えになる生意気な夏美の存在感が異彩を放つ。「人は、自分の記憶を手放してはならない。それは、あなたがあなたであり続けるために、絶対に必要なことなんだ」大切なもの—それは仮に誰かの手の上で踊ってるだけでも、できることを精一杯やり遂げることだ。その楽しさに卒業はない。
2020/02/12
utinopoti27
鑑賞のコツは作品群の時系列を理解すること。「ナイチンゲールの沈黙」から「モルフェウスの領域」を順に読めばより楽しめるかと。『冷凍睡眠から眼覚め、真実を隠して中学生活を送るアツシ。彼の業務は、同じ冷凍睡眠で眠る、ある女性を見守ること。だが彼女の目覚めが近づくにつれ、重大な決断を迫られ…。』計算されつくしたユーモアとウィットに富んだ会話、登場人物の強烈な個性は海堂作品の生命線。桜宮サーガのキャラが絡むところでニヤリとできるのもファンならでは。やや冗長な描写を我慢できれば、海堂ワールドにはまること間違いなし!
2018/05/02
Hitoshi Mita
コールドスリーパーから目覚めたアツシ。涼子を守りながら桜宮学園で麻生さん、蜂谷君、そして野麦ちゃんとドロン同盟を結成して学園と未来医学センターと二つの生活を送っている。目覚めたアツシ君はドロン同盟の皆や、西野さん、ショコちゃんそしてグッチーこと田口先生や高階学長らに見守られ大人の階段を登っていく。日比野涼子さんへの恋心と冬眠八則によって地獄を見るアツシだけど、そこを乗りこえ、自分の進む道が見えてくる。読後感はとても爽やかでこれからの皆の未来はどう移って行くのかなぁーと思ってしまう。
2014/08/09
感想・レビューをもっと見る