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肉小説集

肉小説集

肉小説集

作家
坂木司
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-11-01
ISBN
9784041014271
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肉小説集 / 感想・レビュー

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takaC

1. Trotters(豚足)、2. Loin(ロース)、3. Belly(バラ)、4. Picnic Shoulder(肩)、5. Fillet(ヒレ)、6. Ham(ハム) に因んだ6話。Butt(肩ロース)はどこに行った?

2017/04/09

ミカママ

なんたって表紙画像がいいじゃありませんか。肉好きだったら、思わず手に取る装丁。わたしも実は、豚肉(脂身含め)が大好き。読みながらなんども、口の中にネトつく感じが蘇ってまいりました。本文に戻ると、この短編集、坂木さんのリズムの良さ・描写の秀逸さが、余すことなく楽しめる一品。人情小説お得意の、かの作家さん(あえて匿名)を、さらにオシャレっぽく昇華させた感じ、ともいいますか。ぜひご一読を♪

2017/12/10

ダイ@2019.11.2~一時休止

表紙にあるように豚肉の部位が目次になった短編集。ロースカツ・ポークカレーなんかが良かった。

2014/11/14

おしゃべりメガネ

坂木さんの「肉」をテーマにした短編集で、さすがは坂木さん、「肉」でこんなにもステキな物語を書けてしまうのかと驚かされます。時折みせるブラックユーモアがなかなか物語の流れを心地いいモノに変えており、読みやすさは健在です。皮肉満点の話で進み続けると思っていたら、ラストはほっこり&ほろろとするヒューマン度MAXの展開に仕上げるニクい作品も多く、ココロをフラットに落ち着かせてくれるステキな内容で、職場での葛藤、義父(母)との悩める確執、幼少期ならではの異性との関わりなど誰もが経験した懐かしい思い出話がナイスです。

2015/04/27

hiro

坂木さんが偶然肉屋の店頭で豚の部位図をみたことからできた、男性が主人公の6編の豚肉連作短編集。前半の3編までの肉料理は、イライラする主人公のため、あまり美味しくなかったが、後半の老いを感じ始めた中年サラリーマンの『肩の荷(+9)』から、主人公の気持ちがよくわかり、美味しくなってきた。最後の『ほんの一部』からは、なぜか『大きな音が聞こえるか』を思い出した。関西人は肉といえば牛肉なので、いつも行く大阪市内のカレー屋には豚カツ、ビーフカレーがあっても、ポークカレーがないことにこの本のおかげで初めて気づいた。

2014/12/21

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