アメリカ銃の秘密 (角川文庫)
アメリカ銃の秘密 (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
国名シリーズ中、未読だった最後の一冊。オランダとギリシャはネタバレで躊躇していましたが、フランス・アメリカは興味が湧かずに後回しにし続けていました。中でもコレは特にそそられない作品で、全く期待していなかった一冊。いざ読みはじめてみると・・・。あれ、以外に楽しめる?クイーン作品は前半の退屈さに我慢する事も多いのですが、天気の良い日曜の朝に近所から聞こえる野球練習の声なんかを聞きながらロデオショーの情景を重ねて読むと、スルスル読み進めました。解説も素晴らしく作品に愛を感じるので、ちょっと厳しい謎解きも許せる。
2016/05/18
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
ジューナがかわいい(笑)今度はそのはしゃぐジューナから話が動き出します。伝説のカウボーイの華々しい復活、しかしカウボーイは2万人の観衆の前に落馬。ジューナの珍しい我が儘で、会場にいたクイーン親子は調査を開始。消えた二十五口径の凶器。凶器消失系の謎ですが、肝心のその部分のトリックに関してはそりゃないよとは言いませんが、少々物足りなかった気もします。個人的には前作はなんだかんだ落ち着いた雰囲気が漂っていた気持ちがしましたが、今作はなんたって西部の男たちですから(笑)文句も付けましたが、やはり面白い作品でした。
2015/12/18
オーウェン
国名シリーズ第6弾はアメリカ。 舞台は勿論だがカウボーイやロデオにハリウッドなど、これでもかのアメリカ色。 2万人の観衆の中でロデオスターが射殺される事件が発生。 警視とエラリーは会場を封鎖して犯人探しを行うが、代わりのロデオスターまでも射殺される。 同じ銃であるからこそ、犯人が特定できるという推理。 意外な真相と銃の隠し場所がカギになっている。 ところでロデオスターの名前がウッディとなっていたが、これは「トイストーリー」のウッディのモデルにしたということかな。
2024/07/22
ピッポ
【再読】角川文庫版は初読みだが、とても読みやすかった。観衆の中で起こる殺人とあるはずの「物」を探し求める展開に「ローマ帽子」を思い起こす。2万人の大観衆から犯人を特定していくロジックは見事。真相がアンフェアという見方もあるだが私はさほど気にならなかった。解説の内容にも納得。 全体的にあっさりした印象はあるものの、論理的解決を十分楽しめる内容でした。
2017/03/04
さるまる
国名シリーズ6作目 クィーンの作品の中ではちょっとどうなの的感想が多い作品です。ロジックは緻密でしっかり構成されていますが、確かにいろんな部分で…となることが多いです。ですが、証拠や手掛かりから導きだされる犯人は明確。まあ、ネタバレになるので細かいところは省きますが悪い意味でいわゆる現代の本格派…と言われる作品にちかいのかなあと思います。
2020/10/19
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