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シャム双子の秘密 (角川文庫)

シャム双子の秘密 (角川文庫)

シャム双子の秘密 (角川文庫)

作家
エラリー・クイーン
越前敏弥
北田 絵里子
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-10-25
ISBN
9784041014554
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シャム双子の秘密 (角川文庫) / 感想・レビュー

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W-G

再読。犯人は全く覚えていなかった。クイーンでは珍しいクローズドサークル物だが、個人的にはニューヨークの都会で活躍するエラリーが好き。スパイダーマンがビル一つないだだっ広い草原で戦っているような違和感。ダイイングメッセージ物は他の謎との合わせ技でなければ、あまり興味が持続しない性分なので、国名シリーズの中では評価が低い作品ですが、犯人追求のロジックは楽しめる。解説での作品の魅力の説明は相変わらず愛に満ちています。何より新訳は文体が好き。アメリカ銃以降の方がやっぱり読みやすさが増していて楽しめる気がします。

2016/06/08

やきいも

奇想天外なトリックはでてこないけど、直球勝負のミステリーが読みたい方にはこの国名シリーズはおすすめです。この作品は...犯人を推理して事件解決→その推理は誤りで、新たな事件発生→新たに犯人を推理→その犯人は...という展開。なので「現場に残された証拠を元に論理的に思考して犯人を導きだす」推理の醍醐味を一冊の中でじっくり何度も味わえます。事件も結構意外な終わり方をします!作中に登場する「シャム双子」のイメージは国内の推理作家に影響を与えてます。英米の名作文学を彷彿とさせるこの作者独特の華麗な文章も好きです!

2015/10/13

神太郎

しっかりとは読んだことがない、エラリー・クイーン。本作は異色であると同時に山火事が迫るなかで殺人犯を推理しなければならないという自身の命もかかる事件なのである。推理を外したり、山火事が迫るなかで焦りもあるのかどこか精細を欠いてる印象が強いし、ダイイング・メッセージが話を二転三転させるというヒントがむしろ推理をややこしくさせてくるという難解さ。これをエラリーがどう論理で解決していくのかが見物で、結末はスカッとしたが、振り回され過ぎたせいか話がまどろっこしいなぁと感じる部分も。あくまで個人的な感覚ですけど。

2021/05/21

オーウェン

国名シリーズ7作目。 タイトルに双子とついており、それも体が結合している双生児。 エラリーとクイーン警視が山火事に巻き込まれてたどり着いたのは怪しい屋敷。 主であるザヴィヤー博士とその一家が住んでいるが、翌日にザヴィヤー博士が殺され、手にはトランプのスペードの6が握らていた。 クイーンといえばのダイイングメッセージが登場。 双子が出るのだから当然犯罪に関わってくるのだが、そっちの使い方かと驚くし、エラリー曰く2人目の人間は死ななくて済んでいたはずという後悔。 火が迫りくる中最後に奇跡は起きて完結する。

2024/07/28

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

国名シリーズでは珍しい、ダイイングメッセージ・クロサーものです。さらに、今回は事件に「乗り出していく」のではなく休暇中のクイーン親子が事件に「巻き込まれて」いきます。カナダからの休暇帰り、車中で言い争う二人を突如山火事が襲います。山頂まで逃げた二人はそこの屋敷に世話になることになりますが、翌朝殺人事件が、握りしめられたスペードの6。異端作だと言われる所以として、読者への挑戦がないことが挙げられますが、これは推理のタイミングが分かってしまうと大分つまらなくなりそうな。謎解きというより話そのものがgood

2015/12/19

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