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キル・リスト (海外文学)

キル・リスト (海外文学)

キル・リスト (海外文学)

作家
フレデリック・フォーサイス
黒原 敏行
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-05-29
ISBN
9784041014615
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キル・リスト (海外文学) / 感想・レビュー

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utinopoti27

ホワイトハウスには、アメリカに害を及ぼすS級危険人物を列挙した「キルリスト」が存在するという。ネットでテロを扇動する狂信的イスラム主義者『説教師』と、これを排除すべく動き出す特務機関のテロリストハンター『追跡者』。両者の緊迫した攻防を軸に、近代情報戦の驚くべき実態が明かされる。巨匠フォーサイスの得意技、現実と虚構の境界線を曖昧にしたモキュメンタリーの手法が冴えわたる本作、迫真の展開はさすがの大御所健在といったところか。老体を鼓舞しつつ、あの超危険地帯ソマリアで取材を敢行した作者の執念が滲む力作だ。

2019/03/25

キムチ

設定もネタも最高。かのフォーサイスだもの、面白くないのがおかしい・・という先入観で読んだからか、面白くない。久しぶりの翻訳臭プンプンで脳に染み込まなかったのが大きな理由。6年前刊行の本 当時は売れたのか、話題になったのか?それとは別に国家の敵であれば司直の手も経ずに暗殺できる・・リストもあるというのが事実以前のものとして存在するような気になるから世界は怖い。しかもこの6年での技術の進歩は考えるだけでも恐怖。ドローンの多用・テロ教唆の手法、そして10代のハッカー続出なんて予知していたかのよう。

2020/07/12

サトシ@朝練ファイト

何かと忙しく読み終えるまでに時間がかかってしまった。こう言った世界の話を書かせるとうまいな。取材が基本だよね。オマルのくだりは、最後にそう言えばそうだったなと気付かされた。本筋とは関係ないところだけれど妙に納得してしまった。

2014/06/23

AICHAN

図書館本。ホワイトハウスの暗い秘密の内懐に、短い極秘リストが存在する。そこに載っているのは、アメリカ合衆国およびその市民と国益にとって極めて危険とみなされているために、逮捕や起訴などの法に基づく適正手続きを経ることなく処刑されるテロリストたちである。それはキルリスト(暗殺リスト)と呼ばれる…。という文章から始まる怖い物語。とてもフィクションとは思えない。アメリカはテロリストに対してここまで本気なのかとゾッとする。一般人はどういう理由があるにせよ人を殺すと罪になるが、国家は人殺しをしても罪にならないのね。

2016/10/23

ジュール リブレ

いくつになっても、フォーサイスはフォーサイス。こういう緻密なエスピオナージュは、やっぱり彼の独壇場。歳を重ねると、つくりが雑になる作家さんが多い中で、このあたりの抜けのなさは大したものだと思う。しかし、これは、現実なのだろうか。一人のテロリストが起こす課題の重さと、その一人を追うための負担の大きさ。なにか、別の道がないのだろうか。現実と合わせて考えても、この不毛な戦いに意味を見出すことは難しい。

2014/09/14

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