翼をください (下) (角川文庫)
翼をください (下) (角川文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
怒涛の一気読み。ふむふむ、そういうことだったのね。太平洋の真ん中で消息を絶ったアメリア・イアハートは、今でもいろんなその後の憶測をされてるわけで。マハさんもそれに一枚噛んでみた、という史実に基づいたストーリー。二つの史実をつぎはいだわけで、そこに多少のアラが生じたのはご愛嬌。日本の開戦前の緊張と、何より日本人たちが成した大事業に想いを馳せられた、ステキな作品でした。
2016/02/15
hiro
ニッポン号がドイツのポーランド侵攻、日中戦争という時代に、どのように世界一周飛行を成し遂げるのか、それにエイミーがかかわったというフィクションの部分をあわせて注目して下巻を読んだ。空から見た地平には国境が存在しない、世界平和のために飛ぶというエイミーがいたから、ニッポン号の国威発揚の部分が薄められため、日本製の航空機による世界一周の快挙を鮮明に読むことができた。特にベーリング海横断、アンデス山脈越え等を手に汗を握る部分を含め、今までの作品とは全く違う飛行機という題材を取り上げた原田さんの幅広さに驚いた。
2015/07/12
小梅
勝手にマハ祭り10冊目。良かったです。エイミーが機内に隠れてる時にトイレとか大丈夫だったのかな…とか、変な心配をしてました。エイミーって映画「ナイト・ミュージアム」に出てきた女性パイロットですか?お正月に映画を見直してみようと思います。
2019/12/18
とし
翼をください 下巻。実話ではと錯覚するような物語でした、清々しくて爽快な気持ちと悲しみと、目頭が熱くなるたくさんの感動を、台北から羽田中尾さんの苦悩、エイミーの決断、山田さんの気持ち8人の搭乗員の国境を超えた友情、山田さんの羽田でのスピーチ最高ですね。
2015/10/05
AICHAN
図書館本。暁星新聞社は社機による世界一周飛行を実現させるべく海軍次官の山本五十六中将に九六式陸攻の貸与を願い入れ、いれられる。同社はそれを民間機に改良発注し、機長、整備士、通信士などは外部から雇い入れ、いよいよ出発。そのとき機長からもうひとりの搭乗員が紹介される。世界一周に挑戦し失踪したエイミーだった。上巻で世界一周を成し遂げたニッポン号の写真の窓にエイミーの顔があるのを記者は発見したが、やはりエイミーは生きていた! こうしてエイミーを含む搭乗員8名は赤道周りの世界一周に成功する。見事な構成。満喫した。
2018/10/29
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