総理大臣暗殺クラブ (単行本)
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総理大臣暗殺クラブ (単行本) / 感想・レビュー
紫 綺
一条ゆかりが漫画にしそうな、ちょっと普通じゃない学園モノ。もう少しデティールに凝ってリアリティを持たせて欲しかったかな。テンポはよく面白くはあったが、ちょい軽過ぎ。
2014/11/16
takaC
面白かった。直前に読んだ羽生善治の本よりも頭脳が鍛えられたような気がする。七分の四は書き下ろしらしいが、きちんと脈絡が繋がっていて感心した。
2015/03/17
みっちゃん
恋の成就の為に総理大臣の暗殺を企てる妹と、それを何としてでも阻止せんとする、双子の姉。舞台は「政治部」あまりにも現実的でない設定と展開に、心がしばしば文章から剥離しがちだったが、段々、部員達のあまりの真剣さ、哀しさ、優しさなんかが心にちくちくし始めて、読まされてしまった。最終章【始まりの終わりですらない】が良かった…頭は「やっぱりあり得ない」とぶつぶつ言ってるのに、心は「いいのだ。これでいいのだ。」と満足している。何とも不思議な本だ。
2014/09/13
わんこのしっぽ
どんな話が展開されるか不安になるくらい設定がぶっ飛んでる、ちょっと毛色の変わった青春学園物。最後が上手く行き過ぎてやや興醒めしますが全体としては面白かったかな。ただ白河さんにしては正直物足りない。次作期待しよう。
2014/08/02
ふかborn
タイトルは不穏だが三兎はやはり三兎だった。複雑な家庭事情がある双子の片割れの茂子が、16歳であるのに思考や見方が老成していて冷徹、時には天上目線で物事を推測するが卑しさを飛び越えてユニーク。総理を暗殺する活動の隠れ蓑として政治部を発足するが、本格的な訓練(小説って便利だね、文字でさらっと書けば経験した事になるから)をしつつ、予行演習と称して身近で起こる問題をロールプレイング。丁々発止の会話、腹の読みあいの頭脳戦、資金豊富の情報戦とエンタメとして面白い。子供なんだから甘えたい、甘えてもいいよと優しさがある。
2017/01/08
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