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ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件

ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件

ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件

作家
ミッチ・カリン
駒月雅子
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-03-27
ISBN
9784041015599
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ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件 / 感想・レビュー

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Die-Go

シャーロック・ホームズ祭り第2弾。パスティーシュ。映画を先に観た。鋭敏極まりなかったホームズが老いと共に、記憶力や判断力の低下、親しい者達を亡くすなど、喪失感を味わう。そして話は引退前の最後の事件へと飛ぶ。映画が良くできていたので期待していたが、それなりと言ったところ。著者の日本描写はなかなかのものだと思うが、唯一ウメザキの父のファーストネームがマツダってなんだ?★★★☆☆

2016/04/03

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

名探偵最後の事件とあるけれど、ミステリ色は濃くない。探偵を引退し、田舎町で養蜂と執筆活動(犯罪や養蜂について)をしながら暮らすホームズ。老いて杖に頼って歩き、記憶力も衰えている。執筆中の過去の事件、戦後の日本への旅、現在のイギリスの田舎町での生活、この3つの物語が交差する。大きな事件はなく、老いること戦争の哀しさ、孤独に重点が置かれているようだ。

2015/09/06

MICK KICHI

イアン・マッケラン主演の映画を観る為に読みました。老境で独り身、養蜂を生きがいにする「if」のホームズのセピア色の人生。日本との関わりも描かれ、ファンとしては堪らない。 原作のやるせなさが読後余韻を残す。それはホームズのキャラクターに対する愛があるから。誰でも通る道がホームズにも用意されてる事への安心感のようなもの。映画版の少し柔らかめのラストも、それはそれで良し...かな。

2017/01/25

MATHILDA&LEON

晩年のホームズを描いた作品だが、従来のシャーロック・ホームズ像とはかけ離れており、余生を静かに楽しむ静かなお爺さん。始まりはのんびりと緩やかで、優しい光に包まれているような雰囲気を醸しているが、読むにつれ段々と郷愁や哀愁、そして鬱々とした世界観に引きずり込まれてしまう。人が亡くなってしまった時、残された者たちは絶望に打ちひしがれるが、その際にどうすれば良いのかを『ホームズ的な感覚』で教えてくれる。これが正解ではないだろうが、でも私には強く響いた。

2015/07/19

やどかり

シャーロック・ホームズは全作読んだので、これは読まずにいられないタイトルに表紙だ。晩年のホームズを描いている。日本との関わりは意外なエピソードで驚いた。なぜ日本だったんだろう。3つのストーリーが交錯するが、ハラハラするような展開はなく、穏やかな世界が広がっている。景色など自然の描写もきれいだった。後半になるにつれて、哀愁というか淋しさが漂う。映画化されているが、どんな世界になっているのか観てみたい。日本での上映は来年みたい。

2015/07/19

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