少年陰陽師 招きの音に乱れ飛べ (角川ビーンズ文庫)
少年陰陽師 招きの音に乱れ飛べ (角川ビーンズ文庫) / 感想・レビュー
ひめありす@灯れ松明の火
すっかり大人びた面差しに、ふと幼い頃の面影が甦る事がある。雑鬼を胸に抱えた慌てた姿、ぐしゃぐしゃにした髪。そして螢を目にした時。未だ果たせぬ約束。舞い散る桜、飛び交う蛍。もう求めてはならないと何度も戒めたのに。やっぱり、俺が護るよ、と。その声に呼ばれたら、戻ってくるから。ムシの知らせより早く。君を護りに。どんなに悲しくても悔しくても、死んだ人間は戻らない。戻しちゃいけない。だけど、生きているから。互いの隣に誰も居ない。それは幻の蛍。決して叶わぬ願いだけど、陰中の陽。夏の夜に浮かぶ唯一つの光として心を照らす
2014/07/01
な〜や
このシリーズも短編集・外伝含めると通算43冊目、これだけ数を重ねると、新章突入に伴い全く未知の敵が……ではなく『以前対決して倒したはずの強敵が再び現れ……』って展開もありうるよね。『道敷編』何て読むのかと思ったら"ちしきへん"、ん?ちしき?以前聞いた名称……と思ったら……!まさかここに来てあの敵が!前章から続く都の木(気)枯れ、晴明のあの状態と不安要素盛り沢山の中、成長した昌浩、そしてもっくん=紅蓮は因縁の相手にどう立ち向かうのか?平常心で戦えるのか?続きが楽しみだ。
2014/07/28
ダージリン
新章に入りましたが「木枯れ」と「黒蟲」が重い影を落としてます。でも、久しぶりにもっくんが昌浩のそばにずっといるし、昌浩と彰子の御簾越しのシーンは切なさに泣けますが、このふたりならそれでも大丈夫に思えてきました(でも、御簾は憎い・・・笑)。
2014/07/11
ミホ
少年陰陽師43冊目。道敷(ちしき)編第1弾。前シリーズ尸櫻編から、じいさまも変わりなく神将達も完全回復の兆しもみえずにひと月経つが、昌浩も通常業務に追われ忙しい日々。都にいるだけでも平穏に思えるが、やはり怪異は訪れる。今回は悍しい化け物という感じではなく現実味のあるものがでてくるので意識的に想像しやすい分、ぞわりぞわりとする感じで鳥肌。まだシリーズ始まったばかりであの人は誰、これは何故と疑問符付き纏うような感じですが徐々に紐解けていく感じが楽しみ。悲しい事少ないといいな。そしてやはり終わりに涙でた。
2020/05/05
きょん
久々にこのシリーズを読んで、表紙絵が既に「青年」だなと思ったら昌浩18歳になってたんですね。平安時代で18歳なら完全に大人だなあ。そして彰子との御簾越しのシーンはいつもキュンと来る。
2015/11/17
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