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少年陰陽師 留めの底にわだかまれ (角川ビーンズ文庫)

少年陰陽師 留めの底にわだかまれ (角川ビーンズ文庫)

少年陰陽師 留めの底にわだかまれ (角川ビーンズ文庫)

作家
結城光流
あさぎ 桜
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-02-28
ISBN
9784041016633
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少年陰陽師 留めの底にわだかまれ (角川ビーンズ文庫) / 感想・レビュー

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ひめありす@灯れ松明の火

囚われるものなどまだないと首を傾げて微笑んだ男がいた。夜よりも暗い一人ぼっちの留めの底で、誰にも変われない宿命と役目を背負いながら、それでも尚。留めの底にわだかまれ、この想いよ。今はもう少しだけ、蹲っていてくれ。力と運命を背負い切ろうとした男さえこの想いに弱くなってしまった。紅の花が散り、命を育む樹は枯れて、楸は誰も見届けぬ間に朽ちて、柊も今にも損なわれてしまいそう。未だ流れ去らぬ穢れた雨に根腐れを起こした世界には相応しくない。男が鎖を破り光のあたる所に現れた様に、いつかきっと清らな光を浴びる日がくるから

2016/05/25

nono

少年陰陽師「道敷編」第三弾。敏次が血を吐き、その余命は如何に。更に深まる都の木枯れ。昌浩のとった行動に彼の陰陽師としての成長を感じると共に、何年も前からの伏線の回収の気配に作者の思惑にのせられる。根こそぎ神気をこそげ取られた紅蓮の今後と共に、昌浩と藤花の二人の行く末も気になる。さて続きへ。

2017/01/10

よっしー

晴明を友と呼び名を馳せただけのことはあるんだと、改めて榎柳斎の凄さに気がつきました。昌浩も自身で考えて行動することが増えてきてますが…まさか最凶の紅蓮でさえ神気を奪われるとか、そうとう根深いなぁ。それぞれの思いを抱え、比古達の事もよくわからないまま…この物語はどこに向かっていくのだろうか。

2016/04/26

ミホ

少年陰陽師45冊目。道敷編第3弾。なんという終盤の切なさ、夢みている未来を私まだ全然諦めてないんですけどね。がしかしどうにも難しいことではあるというのは環境やご時世的にもわかっているのですが、わかっているのですがね…(悲しい)晴明の孫と言われ続けた少年は本当に成長したのだなぁ、急激な成長が見えますがそれでも心根はきっと優しいままだしどこか抜けているところはまだあるのでなんだか笑ってしまう。しかし白い蝶、これはどこへ行き、なにが起こされるのかまだ分からないけれど、不穏な雰囲気が濃く漂っている。

2020/05/20

白火

敏次よかった!いやまだよくないけど!死亡フラグ取り敢えず一時停止中で一寸ほっとしました…。言われてみると全部繋がってる、うへえ。昌浩成長したけど、根幹はやっぱり変わってないなーとか高淤の神への挨拶の件で一寸くすっとした。そしてしれっと無茶を考える&する辺りほんと爺孫だこの二人。岦斎十分凄い陰陽師だったのか、ごめん半分くらいは自称だと思ってた(←)。そしてたゆらよかった生きてる!比古ともども無事とは言い難いようだけど、でも生きてるよ…次は何時だ。

2015/05/20

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