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約束の森 (角川文庫)

約束の森 (角川文庫)

約束の森 (角川文庫)

作家
沢木冬吾
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-07-25
ISBN
9784041017784
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約束の森 (角川文庫) / 感想・レビュー

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みも

スケールの大きなハードボイルドであり、絆と再生の物語である。著者の脳内では完璧な映像が映し出されているのであろうが、如何せんその映像が文字に落とし込めていない感。3人の疑似家族を監視する公安刑事と、謎の敵対組織との相克が煩雑で混乱する。主要人物の造形や思考、生い立ちや背景等は丁寧に描かれる一方、場面変転や状況変化の描写に唐突感がある。読了感は爽快で大筋では満足だが、細部に釈然としない箇所があり不満が燻る。ただ、主役級のドーベルマンや主人公と共に戦う人物達の絶体絶命の危機に際しては、生きてくれと強く願った。

2020/01/30

Rin

絶望を知る者たちの再生物語。ページを捲る手が止まりませんでした。それぞれが心に闇を抱えた赤の他人に、人を信じることを止めてしまった一頭のドーベルマン。それぞれが試行錯誤しながら任務を遂行するために同じ家で暮らす。徐々に距離が近くなっていく様子や、くすっとさせてくれる場面もあり、一気にストーリーに吸い込まれてしまいました。主要メンバー以外にも魅力的な人物もいて、アクション場面は緊迫感も十分。マクナイトと会話をするシーンは胸が熱くなりました。今後彼らが穏やかな日々を送れることを祈りたいです。

2014/11/12

山目

暖かなハードボイルドでした。始めと終わりのアクションと半ばの家族物語が、微妙にマッチして、何となくほんわかした感じがいいです。設定が少し凝り過ぎの気もするが、気の良い登場人物が多いのも好感が持てます。もちろん、マクナイトには脱帽です。どんちゃん、タイガー、ダイナマイトも可愛いし、映画の薀蓄も楽しめました。

2015/01/22

ハサウェイ

おもしろい。見ず知らずの男女3人と犬1匹。あと鳥1羽も。お互い訳も分からずに共同生活に。いろんな組織の思惑の狭間で家族になりつつ。ハードボイルド作品でもあり、ホームドラマでもあり、新しいジャンルに思えた。

2015/02/09

Makoto Nakagawa

面白い!上手い!それぞれの再生の物語から騙し合いにページを捲る手が止まらない。マクナイトが男前!満腹です。

2018/03/01

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