幽落町おばけ駄菓子屋 (角川ホラー文庫)
幽落町おばけ駄菓子屋 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー
夢追人009
有楽町に引っ掛けたネーミングセンスがナイス!な「幽落町おばけ駄菓子屋」シリーズの1冊目です。私的には字から幽霊と落武者の町みたいなイメージを思い浮かべましたね。今時の地方出身大学生・彼方君と猫目ジローと水脈さんのトリオが浮世と常世の狭間で迷うケガレた魂の人々を救う物語には死者への深い悲しみや哀れみに沈む心を超越して心癒されますね。私は猫目ジローからつぶやきシローと猫ひろしを、実は男の水脈さんからは活躍中オネエ系タレント、はるな、マツコ、クリス、IKKO、ミッツ、山咲、等々の方々をそれぞれに連想しましたね。
2018/11/25
とし
幽落町おばけ駄菓子屋。蒼月海里さん、初読み。妖怪と幽霊と人間が住んでいる浮世と常世の間、東京都狭間区幽落町、怖い話でもなくてむしろほっこりと情のあるお話で楽しく読めました。
2015/04/12
AKIKO-WILL
【カドフェス2016】カドフェスにラインナップされてなかったら、きっと自分では選んで読まなかっただろう!と思ったこの本。大学生の彼方は、東京で大学に通う為に地元の千葉ではなく都内で一人暮らししようと探した物件が有楽町で4万円で借りられるお得な物件を見つけるが…有楽町じゃなくて幽落町だったとは。そこは、あの世とこの世の境界にある場所でこの世に未練がある幽霊が彷徨っていたり、アヤカシが住んでいる町。そこに住む駄菓子屋さんの美人な?水脈と水脈を慕う彼方を騙した猫目。なかなか面白く読めました。これもシリーズなのね
2016/07/14
りゅう☆
彼方が紹介されたアパートはアヤカシが住む幽落町だった。おにぎりの腐ったような異臭を放つ幽霊が近づく様はゾゾゾーっとくるけど、ラノベっぽい。自分の死が分からず迷い込んだ少年、無理心中した夫が妻を探したり、みなしごが少女となって現れたり。ふとした感情で幽霊を引き寄せてしまう彼方を快く受け入れ、彷徨う幽霊たちを自分の身を削りながら、彼らを救う水脈の正体が龍の伝説に関わるのは予測できたが、幽霊たちの謎を解く面白さ、昭和な感じの人情溢れる幽落町や駄菓子屋に懐かしさあり、猫目はじめ個性あるキャラや優しい雰囲気がいい。
2016/08/06
雷華
妖しい不動産屋の職員の猫目の紹介で幽落町で暮らすことになってしまった彼方の魑魅魑魅魍魎系ライトミステリー。ホラー文庫の方から出ていますが、妖怪や幽霊が出ていてもそれほど怖くありません。ほのぼのと寂しさの混ざった児童書のようなテンションの話ですので緩急激しい山場等はありませんが、のんびり読むにはちょうど良い感じで好きです。3話目が一番好きです。
2016/04/30
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