罪人の嘘 (角川文庫)
罪人の嘘 (角川文庫) / 感想・レビュー
にいにい
WOWOWのドラマの原作本。有能で高収入弁護士・笠原卓也。無実でなくても無罪を勝ち取る法の狭間を突く笠原の手法は、凄い。羽根田の生き様も見事。笠原の秘められた過去と幼馴染。本格リーガルサスペンスと帯にはあるが、人の内面に踏み込んだ人情本の一面も。如何なる状況でも弁護士にとっての正義は、クライアントの満足。この考え方で、実社会の弁護士も動いていたら少し嫌かな。笠原の母の思いも壮絶。楠之瀬弁護士を滝藤賢一さんが演じるのも興味深い。法に何を期待する?、人の守るべき規範は、大切な人との約束事?考えさせられる一冊。
2014/09/23
スミレ
無実を有罪に、有罪を無罪に変えてしまう悪徳弁護士の笠原。 やがて明らかになる過去の事件の真犯人と、笠原の両親が命を落とす事となった火事の真相。 WOWOWでドラマ化されましたが、ドラマ化の為に書かれた作品なのか、まるでドラマを観ているような展開の仕方でした。 登場人物が泣くシーンでも泣けず、私の心の琴線に触れるものは残念ながらありませんでしたが、ドラマがどんなふうになるのか楽しみです。
2014/09/30
left7
物語の雰囲気は好きなのですが、主語のわからない文章が結構あって、読みにくかったです。視点もあちこちと移るので難儀しました。文章自体は読みやすいと思うので、もったいなく感じました。
2015/07/30
みんと
笠原はなぜ憎むべき職の弁護士の道を選んだのか。 勝訴を勝ち取るためには手段を選ばない冷血な人間になったのはやはり育った環境の成果と安易に解釈していたのが、ストーリー展開の秀逸さにもっと深い笠原の心の闇が明かされていき、ぐんぐん引き込まれる。 孤独だと思っていた自分を愛してくれていた人達の存在も知らされることになる。 先にドラマで見たのだが伊藤英明が正にはまり役で久しぶりに心を揺さぶられる作品に出逢えた気がした。
2017/07/29
シロスケ
リーガルサスペンス。脇役がかっこ良い。脇役にどんどん感情移入出来たところが良かったです。悪悪弁護士の爽快?な活躍を描いた前半もエンディングの爽やかさも良いです。wowwowのドラマらしいのですが、どうしたら見れるかな。
2015/01/03
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