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気分上々 (角川文庫)

気分上々 (角川文庫)

気分上々 (角川文庫)

作家
森絵都
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-01-24
ISBN
9784041020616
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気分上々 (角川文庫) / 感想・レビュー

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こーた

中学生の淡い恋心から、熟した大人の恋愛まで。掟、因習、遺言、こだわり。男も女も些細なことに縛られて、その束縛感がイヤで抜け出そうと自分革命に乗り出す。でも結局は、そのしがらみが自分自身の価値観の大切な根っこだということに気づく。なにもかわっていないけれど、すべてが大きくかわっている。その瞬間、男も女も恋に落ち、あるいは恋の意味を悟る。切れ味鋭いショートショートに、コミカルな若者言葉、さらにはフランス映画のように洒脱な一代記まで、短編の女王が繰り出す技の数々に、わたしもすっかり魅せられる。気分は上々である。

2017/12/04

さてさて

高校生が主人公となる世界、外国が舞台となる世界、そしてファンタジーの世界まで登場するこの作品。この作品一冊の読書の中で、そんないろんな世界を一度に楽しむことができました。人の人生は有限です。読書にかけられる時間にだって限りがあります。同じ時間で、色んなものを、色んな世界を、そして色んな人々の生き様を見ることのできる短編集の世界。そんな短編集ならではの魅力をとても感じた作品でした。

2020/10/19

hiro

9編からなる短編集。「彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日」「ブレノワール」「ヨハネスブルグのマフィア」の3編はアンソロジーで既読だったが、今回テーマが決まったアンソロジーで読んだときとは、少し違った感じを受けた。運命のようなもの(因習、ルール、遺言など)に反発する、逆に従うという話が多いが、さてラストは…。登場人物の年齢、性別はさまざまで、そしてラストもさまざま。気楽に読めて、十分楽しむことができた。

2015/11/28

りゅう☆

自分革命のために親友と絶交ってハチャメチャだけどホッコリしたり、8年前のたった1日の「本物の恋」の秘密に驚き、一族の宿命の呪縛に囚われず幸あれと願う女の生き様の強さを感じ、故郷を捨て母と死別したが人生を着実に歩んできた男が母に認められた時は心いっぱいになり、始めから終わりが透けていた恋と分かって落ちたけどやっぱり…でもちょっと理解しがたく、死んだ父の遺言を貫いてたんだけどあれよあれよの寄り道と母への報告にクスっとなり。楽しい、悲しい、笑える、切ない、感動。色々な感情に浸れる短編集。得した感アリで気分上々!

2021/05/23

さおり

くすっと笑えたり、うるっときたり。どれも良かったけど、特に好きなのは「彼女の彼の特別な日 彼の彼女の特別な日」「17レボリューション」「気分上々」。ちなみに私は20パ対称。旦那さんは、軽蔑の限りを尽くされるゼロ対称でした。

2015/05/03

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