つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫)
つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先 (角川文庫) / 感想・レビュー
真理そら
ついにパラレルワールド(幽霊国)の物語になってしまった。神戸北野坂の古いビルを舞台にした天才小説家と元編集者兼探偵の全6巻のラノベを読むつもりだったのに、どこがライトやねんっ。作家とは何か、小説とは何か、編集者や読者の位置付けは、生きているということの定義は何かというような一種の純文学的な理屈を読む羽目に…次は最終巻だけれど、張りまくった伏線を気持ちよく回収してもらえるんだろうか、と不安な読者である。
2023/09/12
あむぴの
シリーズ5作目。おおおう、なんてところで、終わってくれるんだ。今まで、チラッとしか出てこなかった「紫色の指先」が、今作では、がっつりと。今までの伏線がからみなって、なるほど・・・、わからん! 小説を完成させるのは、作者なのか、読者なのかという問題提起。うーむ、難しい問題だ。2015年10月、角川文庫。
2016/07/04
ぷに
今回はじっくり読みました!みんなが使う比喩が難しくて、いつものように流し読みで読んじゃうと訳がわからなくなるw 今回ので核心に迫っていていろんなことが分かり始めたけど、分からないことも新たに出てきてどう続けるのか楽しみです!「三原さん」はカラスさんじゃないかなぁとか思ったり。
2015/11/11
ななりー
シリーズ第5弾。前作までも結構読むのに頭を使ったけれど、今作は特に付いていくのに必死でした。世界観が独特で時系列もはっきりしなかったので難しかったです。紫色の指先が遂に登場。小説を完成させるのは読者なのか、作者なのかという問いかけは深かった。佐々波が目指す小説を朽木続が完成させることで何かが分かるのかな。朽木続はハッピーエンドしか書けないというのならば、皆が幸せになるようなハッピーエンドを期待したいです。幽霊達のこれからも気になる。次がラスト。どんな風にまとめてくるのかなあ。いいところで終わってドキドキ。
2016/01/10
ち~
シリーズ5冊目。ついに「紫色の指先」の正体が見えてきて、いきなり物語が動いた印象。つじつまの合わない展開もおもしろかった。「幽霊と人間は共存できるか?」紫色の指先の世界を覗いてみて、ちょっとアリなんじゃない?と思ったけど、代償が大きいかな…?異世界(?)で展開された今作でしたが、この状況で現実世界に戻って、果たしてどんな事が起こるのか?雨坂はどうなる?ラストになるらしい次回に期待が膨らみます!
2016/02/11
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