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優しき共犯者 (角川文庫)

優しき共犯者 (角川文庫)

優しき共犯者 (角川文庫)

作家
大門剛明
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-04-25
ISBN
9784041021699
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優しき共犯者 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんたろー

「重いテーマの社会派」が大門さんの表の顔とすれば、裏の顔とでもいう内容…人情家の居酒屋店主・鳴川と現代っ子ぽい若手刑事・池内の二人の視点で、姫路の製鎖工場での殺人事件が語られる…犯人探しや動機で展開するミステリはそれなりだが、人物の魅力で読ませる人情物語。鳴川の人の好さや恋愛下手さは応援したくなるし、脇役の刑事・岩田の鋭さや、バイト・萌の天真爛漫さが楽しめた。テーマである連帯保証人制度への提言がぼやけてしまった印象なのとヒロイン・翔子の心情が足りないのが残念。それにしても姫路名物?「どろ焼」を食べた~い!

2019/05/17

yomineko

話が二転三転して読みにくかった。親の会社を継いだ美しき女性・翔子の債務ために何故そこまで?と思い、「?」マークがチラチラ頭の中に点灯していた。連帯保証人の責務の重さをテーマに人情も組み入れている。雪冤が良かっただけにこれはちょっと違うかなと思った。姫路市が舞台で姫路が鎖の製造量日本一というのは知らなかった。

2022/12/09

アッシュ姉

著者五冊目。『共同正犯』からの改題。いつも意外な展開で楽しませてくれる大門さん。今回は伏線がとても分かりやすく、早々に真相分かったぞ!うほほ!と得意になっていたら、まったく当たっていなかった。うそーん。迷探偵しょんぼり。大門先生に完敗。

2019/11/06

はつばあば

お金を借りるにあたり泣きついて連帯保証人になってもらったのに、自分だけ破産宣告をして・・。連帯保証人になった人は何とかして返そうと努力してもにっちもさっちもいかなくて・・と云う連帯保証人制度がもたらす弊害がお話。なのですが居酒屋利庵の雰囲気が最高!。この中の登場人物達はとびっきりのお人好しさんで、人情とか絆が犯人を霞ませる。こういう人情物に連帯保証人が及ぼす波乱。どっちつかずのような内容でも、ちょっと息が抜けるところが面白いです。過去を償うには善人になるしかない・・のかも

2019/03/27

Take@磨穿鉄靴

「レアケース」に続き、意図せず大門氏の本。こちらの方が好み。楽しめた。連帯保証債務を中心にいろんな人達の思い行動が繰り広げられる。とにかく翔子が皆から愛され過ぎ。もちろん良い意味で。人情の鎖。どこかで綻びが出るのでは無いかとヒヤヒヤしながら応援してたけど考えられる最高の着地点を迎えられた。スマートではなくても誰かを想い動くこと、尊いなと思った。いつか鳴やんの「どろ焼き」食べてみたいな。★★★★☆

2019/06/08

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