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確信犯 (角川文庫)

確信犯 (角川文庫)

確信犯 (角川文庫)

作家
大門剛明
出版社
KADOKAWA
発売日
2014-09-25
ISBN
9784041021705
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確信犯 (角川文庫) / 感想・レビュー

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しんたろー

大門剛明さん初読み。ある無罪判決に端を発した連続殺人事件…しっかり描かれた人物たちで二転三転する展開にしてあって「誰が嘘を吐いているんだー?」と全く飽きずに読ませてくれた。特に「え!この人を⁉」と重要人物を途中退場させてビックリ!ある種の潔ささえ感じた。司法制度の問題点を単なるテーマに留めず、事件の根底に運用している点も巧い!変節する男の心情に若干の粗さ感じたが、広島球場を効果的に使いつつ、社会性満点の物語を構築していて、エンタメ&シリアスを両立させているのが見事。他作品も読みたい作家に出逢えて嬉しい👍

2019/04/18

あも

確信犯。自らの行いを正しいと信じて行われる犯罪。14年前の殺人事件で無罪判決を受けた被告は実は真犯人だった。当時その裁判に関わった者が一人また一人と殺されていく。犯人は確信犯=当時の裁判で犯人はこいつだと叫んだ被害者の息子なのか。誤審をした判事も、一人は司法試験予備校の人気講師から政界進出を狙い、一人は法テラスの弁護士に。それぞれの立場から司法制度改革や司法の問題点を重厚に描き、ミステリとしても、一捻りも二捻りもある先の読めない展開に翻弄される。確かに面白いが、濃度が濃すぎてちょっぴり疲れたかもしれない。

2019/08/14

はつばあば

司法試験に合格するのは難しい。法科大学院を作ったことは弁護士の粗製乱造であり、裁判員裁判制度にも問題ありと密に思っている。この本を丁度手にしたのがこの3月。法曹界のエリートなど実際にお目にかかれない。ただ弁護士になった娘の友や爺様の友人を見ていて余り素晴らしい仕事とは思えなくなってしまったが。誤審で真犯人を無罪にしてしまった裁判官達。今でもよくある冤罪。「人が人を裁く」ことがどんなに大変な事か。最後にきて「一番の確信犯はあんたやったの??」と

2019/03/25

アッシュ姉

大門さん六冊目。十四年前の殺人事件の裁判は誤審だった。過ちを認めて公にしようとする者、隠蔽しようとする者、やがて当時の裁判官が命を狙われ、事態は再び動き出す。清廉潔白な振る舞いには鼻白むところがあったので、腹黒いけど人間くさい穂積目線で追った。真相はまたもや予想外だったけど、あの人の豹変ぶりにちょっとびっくり。

2019/12/03

papako

へぇー、『確信犯』ってそういう意味なんだ。自分が思っていた意味と違った。うーん、登場人物達が理解出来なくて、好きになれなくて、誰も彼も自分勝手すぎて、流し読みになってしまいました。拓実を殺人犯と決めつけた響子も、自分は特別って言う高遠も、突然変わる穂積も乃愛も、何だか皆身勝手な印象。まぁ、リアルな物語なのかと思うけど、私はダメだった。司法の問題も伝わらず。読みが足りないのかもしれないけど、ダメでした。残念。

2019/06/29

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