握る男 (角川文庫)
握る男 (角川文庫) / 感想・レビュー
W-G
原宏一さんの3冊目今のところハズレ無しで面白いです。短編の星新一さんのような雰囲気も好きですけど、これはこれでグイグイ読まされました。コハダのお寿司が食べたい
2016/02/05
Yunemo
「握る」男、ですか。いろんな意味を理解しました。ここまでいかなくとも、近い形で支配するという現実はあるのでしょう。2人の男の壮絶な生き方、という理解で読了。断片的に示される言葉は、ビジネス上新たな視点、昭和から平成の時代・経済背景と打ち出す施策が的確に表現されてます。「店の格は客で決まる」、「思うが儘に動かせる手下が1人いればそいつを使って10人動かせる」、等々。孤高の成功者は最後に宗教、祈祷師に頼る、いますよね。でも、弱気なナンバー2の存在、確かに必要なことなんだ。組織の脆さ、まさに現実的、実例も様々。
2015/05/16
紫 綺
単行本にて読了。ひとのキモを握るところがキモ!!
2016/01/24
小説を最初に書いた人にありがとう
2016年、心身不調が続き、久々の読了だった。そんな中、野心溢れる主人公と聞いてあえて選んだ本だった。前半と終盤は本当に楽しめた。ただ、ゲソと金森が上り詰めていく中盤はバブル時代の世の中をなぞっただけな気がして中弛みしてしまった。覇権を握るまで手段を選ばずに突き進む姿は恐ろしくもあり、実在する経営者何人かの顔も浮かぶ。最も感動した場面は終盤に金森が親方の鮨を食べるシーン。やはり、変わらないことがすごいことなんだなと痛感した。
2016/07/05
ガチャ
食業界を牛耳る野望を持った青年、ゲソが寿司職人から成り上がっていくお話。兄弟子である金森と二人三脚になり日々奮闘中。 かなりの策略家であり、人の弱みを握ってのし上がって行くゲソ。商売の才覚を生かし、人を貶め、経営を担っていく。 こうまでしないと上にはたてないのか、その先にあるものは?? ゲソが寿司職人としてトップを目指していたなら、 きっと人との付き合い方も違っていたはずなのに。 あまりにもめまぐるしい変化に対して、 本店つかさ鮨が変わらずにいてくれる事には 安堵しました。
2019/03/25
感想・レビューをもっと見る