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営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚

作家
小野不由美
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2014-12-01
ISBN
9784041024171
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営繕かるかや怪異譚 / 感想・レビュー

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風眠

小野不由美は書き過ぎない作家だ。ある程度の説明はしているが、突き詰めてはいない。その寸止めが絶妙。家に纏わる怪異について「そういう事もあるんですよー」と原因をふわっとさせておいて、読者に想像の余地を残している。その「想像」が実はいちばん怖いと思う。家の障りを解決するのは霊能者ではなく、営繕屋・尾端。ちょっとした修繕で怪異は治まる。子供の頃、家の間取りでしてはいけない事を祖父から聞いたことがある。昔の人は経験から「こうしたらだめ」というのを知っていたのだろう。だから昔から言われていることは守ったほうがいい。

2015/01/21

starbro

古民家に棲む怨霊達がリアルな怖さで描かれています。営繕屋・尾端があっさり解決してしまうのも不思議ですが、彼には超人的な凄い能力があるのでしょうか?まだまだ謎が多いですが、シリーズ化しそうなので、今後の展開に期待です!

2014/12/15

紅はこべ

営繕という言葉を初めて知った。辞書にも載っていた。マンガの『霊感工務店リペア』の霊感抜きヴァージョンみたい。舞台となっている町のモデルはどこだろう。一軒家の日本家屋って何か特別なものがあるのかな。家と女の物語。

2015/04/30

yoshida

旧い城下町の家々で起こる怪異。その怪異を営繕かるかやの尾端が工夫で解決していく。背筋が凍るような怖さはありませんが、少し不思議で、ある意味、人間味のある怪異が紡がれます。はっきりとした因果は分からないのですが、怪異は収まります。案外、私達の日常に身近にある内容かも知れないですね。やはり、井戸や祠を勝手に壊したり、手を加えてはいけないなと改めて思いました。同じ小野不由美さんの「残穢」に比べれば怖さはマイルド。安心して気軽に読むことができます。夏の暑い夜を、少しだけひんやりと涼しくしてくれる短編集です。

2017/07/11

takaC

奥庭の女性、屋根裏の河童、古家の爺さん、ガレージの幼児は実害がないから可愛いもんだが、袋小路のオバサンと古井戸の化け物は命の危険があり恐ろしい。(奥庭より / 屋根裏に / 雨の鈴 / 異形のひと / 潮満ちの井戸 / 檻の外)

2016/07/27

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