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男役

男役

男役

作家
中山可穂
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-02-28
ISBN
9784041025253
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ジャンル

男役 / 感想・レビュー

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巨峰

大傑作。サヨナラ公演を控えた月組男役トップスターと、その人を慕う研修生。そして、宝塚の守護神。これから読む人のためにそれ以上は書かない。物語中盤から激しく心揺さぶられて持っていかれた…まだ、戻ってこれません。。。これほどの濃厚な魂と愛のみちゆき。中山可穂さん以外に誰が書けるか。その彼女にしてもキャリアでベストを争う作品だと思います。

2015/03/01

優希

宝塚の男役の世界が美しくてドキドキさせられました。男役トップになった束の間、事故死したことで宝塚の守護神として語り継がれているファントムさん。ストーリー的にはオペラ座の怪人のような雰囲気がありました。トップスターの引退公演と新人公演を舞台にすることで、激しい舞台裏が描かれていたと思います。新人のトップとして引き抜かれたひかるの運命、宝塚に潜む亡霊、様々なスターたちの心情がリアルに迫り、これが宝塚の世界なのだろうかとフィクションながらにグッときました。

2016/05/05

あすなろ

宝塚とは?宝塚の男役とは何か?昔から謎の世界。あとがきにも、すみれ色のバリアに包まれているかのようにガード固い世界とされている。さて、僕は男である。どうして100年も昔から女性演じる男役に狂気乱舞するのか?不思議な園であった。本作は、それを垣間見せてくれた。女性の理想とする男性を演じる。退団したら、宝塚の男役は何にも役に立たない。よって、男役の退団は葬式みたい。そんな表現がある程度のリアルさを持って降りてきた。宝塚という独特の世界とそれを取り巻く世界の熱波を感じ得たことは、読書ならではの愉しみであった。

2015/05/26

ばう

★★★★嘘でしょ⁉︎あり得ない!と思いつつも全くの異世界である宝塚ならあり得るかもしれないと思えるお話。宝塚というのは本当に不思議な世界です。現実世界に有りながら非現実世界を見させてくれる。勿論これも一つの立派な商売だから儲けが無ければ成り立たないものなのだが、そんな事も忘れさせる夢の世界、それが宝塚です。100年の歴史があるのだからファントムくらい本当に居そうです。トップさんの孤独、新人公演の大変さがリアルに伝わってきてヅカファンには是非お勧めの一冊ですがそうでない方にはどうでしょう…?

2015/09/06

ゆみねこ

悲劇の男役・ファンファンと、宝塚のスターたち。とても面白く一気に読みました。いつか、本物の舞台を見てみたいです。笹にしき・夢ピリカは、ちょっとネーミングセンスに疑問符(笑)

2016/10/06

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