サッカーの神様をさがして (角川文庫)
サッカーの神様をさがして (角川文庫) / 感想・レビュー
名古屋ケムンパス
じわじわっと温かい涙を流してしまうことになる作品です。山吹東高校サッカー同好会に集うことになった同学年の11人。四十を過ぎて会社を辞めてあてもないサッカーライターとなった主人公の春彦。右足にハンデを抱えたままコーチ役で同好会メンバーとして加わる謎を秘めた八千草との交流の思い出を語ることで物語は進行します。紅一点のヨウコの失恋の痛手がその思い出に甘酸っぱい香りのアクセントを与えます。やり直しのきかない青春の3年間、彼らの姿は時に切なくて、でもいつもきらきらと輝いていたのです。
2015/12/26
ユカ
ある方からの紹介。すんっごく良い本でした!!! 青春時代の心のふるえと、時が過ぎてゆくことの切なさが感じられる作品でした。40代?の主人公が自分の経験をもとに書く小説を、読者が読むスタイル。高校でサッカーをやりたい仲間と出会って同好会を作り、トレーニングして、合宿して、ときどきケンカしたり、思いを一つに重ねあったり。とくに最後の試合と、春彦と八千草の関係に泣かされました。がんばる高校生はめちゃくちゃかっこいいのです。高校の弓道部のみんなを思い出しました。とても素敵な本に出会わせてくれて、ありがとう〜!
2015/12/13
再び読書
春彦と翔の青春の物語。東京オリンピック開催年生まれのぼくには、色々な共通点がある。またペレやガリンシャのフルネームが出てくるところも何故か嬉しい。翔の神様がガリンシャだったのかも気になる。多分今のファンは知らないでしょうが自分のサッカーの神様が誰なのか?考えてみるのも感慨深い。何人かの人の感想にありましたが、何か泣きそうに何度かなりました。高校生の頃の感じ方というのは独特の心の揺さぶりを引き起こされます。でも最後はやはり八千草翔と再会して欲しかったと思う。
2017/06/14
あー
ピッピ君はどうなった?来たのかな?出そうになった涙が引っ込んでしまった~
2021/05/24
ばななな
高校時代のサッカーにかける純粋さ。 卒業してからのほろ苦さ。 その違いが、寂しくも興味深く感じた。 純粋に祈るように、全てを捨てて打ち込まなけれぼ、神様は現れないものなのかもしれない。
2019/02/16
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