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九十九怪談 第六夜 (角川文庫)

九十九怪談 第六夜 (角川文庫)

九十九怪談 第六夜 (角川文庫)

作家
木原浩勝
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-05-23
ISBN
9784041025987
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九十九怪談 第六夜 (角川文庫) / 感想・レビュー

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坂城 弥生

「淵」不可思議なものに対する子供の純粋さが際立つ。「男の子?女の子?」おばあちゃんの知恵袋みたい。「紀州犬」動物にも祟りがあるんだね。「再会」いじめを恨む気持ちはわかる。「願掛け」神様に『合格しますように』と頼んではいけないと言われた事を思いだした。正しくは『実力が発揮できますように』とお願いすべきなのだと。「将棋」相手は誰だったんだろうね。「成人式」ちゃんと見守ってるよって言ってるような気がした。

2020/12/18

みくろ

九十九怪談、第六夜。今回はあまり怖い話も印象に残る話も少なかったように思う。どちらかというと親であったり祖父母であったり、身近な人が何か伝えようとして現れるという話が多かった。親戚含め交流のある人が亡くなるという経験をまだした事がないので、いくら家族でも死んだ人が現れるなんて怖くないのかな?と思うが、これを読む限りはそこまで強く恐怖を感じる人は少ないようだ。個人的には「来客」「家系図」「NG」「温泉旅館」「二階」が怖かった。「港区のマンション」も今後もまだまだ何かありそうな感じですね…天井にいる男、怖い。

2015/05/28

緋莢

アメリカからやって来た女性が奇妙な体験を重ねた「港区のマンション」。「第四夜」で紹介されたその話には、まだ続きがあった。女性がアメリカへと帰った後も、そこに住む人、訪れた人は恐怖体験をする事になり・・・

2017/11/07

クナコ

前作まで読了済で本書初読。これまで通り、短い話をオムニバス形式で九十九話並べた実話怪談本。本書では後半、第四夜にそれまでの形式を無視して唯一写真付きで収録された、とあるマンションの空き家の話の後日談が数話に分けられ収録されている。事象そのものは他と比べそれほど恐ろしくないが、前回の取材段階よりも怪異が深化している。怪異の原因が故人の無念だとするなら、その当人はすでにいないわけだから起きる事象が進行するというのもおかしな話だ。故人の無念が現世に生きる人の影響を受けて深化する。まるで小野不由美の「残穢」だ。

2018/08/09

佐倉

本来ならそこにいないはずの人物とすれ違うことで家族の危機や死を予見するタイプの話や、何者かに化かされたり疑似的なタイムスリップ的なものを果たしたりとこちらも日常の中でもしかしたらあるかもしれない怪異、という雰囲気の作品が中心。四歳の女児が祝詞の書かれた手帳を窓に一心不乱に貼り付ける『セロテープ』が怖さという意味では一番だった。他には犬同士の世界でも怨みってあるんだ……となる『紀州犬』、怪奇現象を体験した男が逆に怪奇現象を起こす側になる『鍵』、ちょっとした笑い話として楽しい『自由帳』など。

2024/06/27

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