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最低。 (角川文庫)

最低。 (角川文庫)

最低。 (角川文庫)

作家
紗倉まな
出版社
KADOKAWA
発売日
2017-09-23
ISBN
9784041026328
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最低。 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

現役のAV女優さんが描いたAV業界と関わる4人とその家族のお話。女の子たちの心理描写が巧い。各編にチラッと出てくる業界関係者の石村という男が、それほど悪人ではないのも救われる。業界に入るキッカケはいろいろ、酸いも甘いもあるが、女の子たちが後悔しませんように、とおばさんのわたしは祈るばかりだ。

2024/02/24

absinthe

面白い本だった。著者は現役の女優さん。何の気なしに手にしたが良い本だったと思う。AV女優であると避けられないのは世間の偏見だろう。職業に貴賤無しとはいえそれは建前に過ぎない。 4編の短編だがそれぞれ女優の目線、女優の恋人の目線、女優の娘の目線など異なる視点で4人の女優を語る。 雑多な体験談集の性格が強くなった。撮影の場面以外の日常が淡々とつづられただけだが、なかなかどうして面白い。 著者ご本人の性格がそうなのか女優全般がそうなのか、内面から湧き上がるいやらしさのようなものは感じられない。

2021/01/25

りゅう☆

男に誘われAVの世界へ。家族の抗議に対しても心が冷めてるように感じる「彩乃」。そんな彼女が恋をした。感じる淡いときめき。今後二人の進展が知りたい。/AV会社を立ち上げた石村が仲間に騙された。無一文から頑張る彼を恋人として、AV女優として支える「桃子」に放った石村の言葉に桃子の悲しさが伝わってきた。/セックスレス夫婦の「美穂」はAV出演するもやはり夫に抱かれたい。性癖が変化した夫とも今後ともよき夫婦関係でいてほしいと願う。/昔AV女優だった母を持つ「あやこ」。性に対して抵抗ないある日、父と会うことによって→

2019/08/25

★グラスハート★

1.5 現役のAV女優が描く、AVの世界の題材4編の短編集。ツレが大絶賛していたので、文庫で見つけたので購入したんだけど、正直、私的には何が良いのかがわからない作品だった。 あとがきの方が好きだった。エッセイだったら好きになれるかもしれない。エッセイの文庫発売を希望。

2019/02/06

じいじ

まずもって、これが小説デビュー作だというのに驚いた。既読の最新作『春、死なん』でも感じたが、紗倉さんの言葉選びと言い回しの文体は嫌いではない。好きです。さて、本作は4人の女優が連作短篇で登場する。4話とも、79歳のジジイにはちょいと理解不能な部分もあるが、それぞれに面白かった。AV女優のデビューDVDが発売されるや、すぐに母親にバレてしまった。「噂は病気より流行るのが早い!」隠しきれなかったようだ。この【彩乃】には紗倉さん自身の実体験した葛藤が描かれている。14頁にわたる(あとがき)がたいへんオモシロイ。

2021/02/26

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