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ニック・メイソンの第二の人生 (角川文庫)

ニック・メイソンの第二の人生 (角川文庫)

ニック・メイソンの第二の人生 (角川文庫)

作家
スティーヴ・ハミルトン
越前敏弥
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-06-18
ISBN
9784041027165
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ニック・メイソンの第二の人生 (角川文庫) / 感想・レビュー

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のぶ

シンプルだが濃密でやや異色のハードボイルドを堪能した。警官殺しで25年の刑で服役していた主人公、ニック・メイソンは取引で5年で出所した。条件は携帯電話のどんな指示にも従う事。この粗筋から何かあると思わせる。冒頭でシンプルと書いたが、大きな広がりはないものの、プロットはそんなに単純ではない。子供に再会したい等、日常を取り戻したい希望を持ちながら、指示に従わなくてはならないニックの孤独、葛藤と闘い陰謀が明らかになる。物語を通してニックの人物像が浮き上がってくる、良くできた作品だった。

2016/09/04

ずっきん

警官殺しで服役中のニックが取り引きを結び出所。そこには無情な第二の人生が待っていたという表題通りのクライムノベル。のっけから困難な状況へ追い込まれ、折り合いをつけようともがくニックの存在がもう叙情詩。こういう主人公のスリラーは文句なしに面白い。どんどん増していく緊迫感からの怒涛の男臭さに、悶え死にそうだった。「解錠師」から連続ハミルトン、もう大ハマり!続編も楽しみだ!

2018/06/22

chiseiok

何だよ何だよ、めちゃ面白いじゃないですか!”圧倒的な困難に敢然と立ち向かう主人公の生き様”を描くのが冒険小説(誰かが云ってたw)なのであれば、これぞ100%冒険小説。主人公ニックの八方塞がりっぷりはんぱ無いです。じわじわと見えてくるサブキャラ達それぞれの思惑描写も良いし、ジーナの新旦那さんやエイドリアーナとの対面シーンには泣けた。でも終盤ブチ切れてコールに直談判してあえなく返り討ち、へこまされるニック、いやいや、そらちょっとおバカさん過ぎでしょ^^;。ハミルトン作品は初読みですが大満足、続刊楽しみです。

2016/07/15

geshi

前作では甘さと青春小説風味が合っていて好みだったけれど今作は甘さが悪い方に出ている。家族のため・自由のために二度と戻るまいとした犯罪社会に足を踏み入れてしまうニックの苦悩を前面に押しているけれど、都合がいい展開が気に食わない。犯罪の後始末は100%おんぶにだっこなのでハードボイルド感薄れるし、大ボスであるコールがなんでニックに拘るのかも描写が足りないし、脇役のいいキャラたちの見せ場もいまいち。シリーズ第一作と許しておけないなぁ。採石場での決戦とか70年代アメリカ映画を思わせるセンチメンタルな犯罪小説。

2017/12/04

むらさきめがね

降って湧いた展開がとってもアメドラっぽい。主人公が家族愛に飢えてるハードボイルド一匹狼なところも既視感アリ。こういうストーリーはむしろ映像で見たい。キンテーロやサンドヴァルなど脇役の存在が光ってた。

2016/08/25

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