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腐蝕の構造 (角川文庫)

腐蝕の構造 (角川文庫)

腐蝕の構造 (角川文庫)

作家
森村誠一
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-03-25
ISBN
9784041028148
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腐蝕の構造 (角川文庫) / 感想・レビュー

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hit4papa

カップルの遭難死に端を発し、航空機事故や、原発問題や、企業の利権な、不可能殺人や、不倫が錯綜するてんこ盛りミステリです。読み進めるうちに、どちらの方向へ連れていかれるのかわからくなってしまうという展開。少なからず偶然に左右されているので、あくまで物語的に愉しむべきでしょうね。人の心のドロっとした部分をあからさまに描いているため、どんよりした雰囲気を漂わしています。随所のラブラブシーンはいらないように思いますが、発散した内容を一気にまとめ上げる力技は流石ですね。クライマックスは盛り上がります。【協推賞】

2019/01/12

hanchyan@だから お早うの朝はくる

ケも生えそろわない(笑)子供の頃以来の再読。当時は、殺人事件が一個だけなのも物足りず原発利権と商社の暗躍とか正直なんのこっちゃって感じだったが、今回はほぼ一気読み。事件現場である都心の高層ホテルとその周辺で進むはなしと、日本アルプスを舞台とする久美子の捜索行が、並行というよりほぼ乖離してるのだが、要するにこれは夫の行方を捜す新妻のロマンスなので、彼女にとってはウラン濃縮方の新発見も密室状況の真相も当然どうでもよいことなのだ(笑)。で、そのロマンスがまたやたら理屈っぽい筆致で描かれるのがなんとも面白い(笑)

2016/05/04

クリンクリン

森村誠一往年の作品にして、日本推理作家協会賞受賞作。推理ものというよりも社会派。トリックや犯人探しよりもストーリー重視。今読むと古めかしいところもあるが、読ませる力を感じる。多作家に共通する部分なのだが、初期には本当にいい作品が多い。作品数を重ねるよりも、間隔が空いても出来の良い作品を描いてほしい。それが出来る力は持っているのだから!

2015/11/08

コットン

森村さんの長編を久しぶりに読み切った。 沢山の伏線がどれも分野が違い、専門的な解説を読むようで感服してしまう。所々特に男女の描写などは力が入り過ぎた真面目度高めな熟語使いはウケる。森村さんにしか書けないタッチと思う。ストーリーの展開は松本清張のゼロの焦点を少し思い起こした。両作で役割的に共通するどちらの女性も趣深い。雨村と土器屋の展開は意外だった。大町がいい。

2020/02/14

ナリボー

7/10 物語としては面白かったが冗長な感じがして最後の方は読むのが辛かった。

2023/08/04

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