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夏の方舟

夏の方舟

夏の方舟

作家
海猫沢めろん
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-06-30
ISBN
9784041028292
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夏の方舟 / 感想・レビュー

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おかだ

帯の乙一さんに乗せられて手に取った作品がBL風味でちょっぴり驚きだった作品。性別を超越した魔性の魅力を持つ黒坂聖を巡る連作短篇集。BLそしてSM要素強めで怪しさ&そこそこのえげつなさ(痛い系)はあるんだけど、そんなにエロさは感じずさらりと読みやすかった。BL特有の、女よりも女々しいんちゃう?と言いたくなるような、じめっとした感情のやり取りが少ないからかもしれない。男性作家さんがBLを書くとこうなるんだな~と、なんかとてもしっくり納得。一番好きなのは『こどもたちの素数』で、彼等の続きが読みたいなと思った。

2019/01/25

ナミのママ

BL小説・・なのかなぁ?それにしても透明感を感じつつ、切れそうな繊細さをあわせもつ文章です。3話からなる連作短編集。最初の一話は島の自然さ、そこで暮らす若者のあいまいさ、たくらみ。積み重ねたその綺麗な文章を叩き壊す性と暴力。すっかりのめりこんでしまいました。3話目は私にはあわなかったですが、何とも夢の中にいるような危険な香りの本でした。・・・・読み手を選ぶでしょうけど、私はかなり好きです。

2016/07/09

ココロココ

帯に書いてある通り、過激な描写が含まれています。小説だから、どうしても頭の中で想像してしまい、途中で読むのが辛くなりました。4つの短編集から構成されていますが、どれも1人の人物を主軸に構成されています。全部読み終えると、途中で読むのが辛くなった部分があるとはいえ、清々しいストーリーともいえます。

2016/08/07

ひなた*ぼっこ

初読み作家。作家名がずっと気になってた。名前の雰囲気から講談社ノベルス(奈須きのこ、佐藤友哉)的な作品かと思ってたけど、それより耽美的だし切羽詰まった必死さがあって良い。男性の描くBL。

2019/08/06

耳クソ

「こどもたちの素数」がずば抜けて良かったのでそれを読むためにこの本を手に取ったということにします、〈「すんげえファックな気分だよ」/「なんで」/「ほめられるようなことをしてないのに勝手な理屈でほめられてるから」〉(260頁)。

2022/11/03

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