KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

霧の楽園 (角川ルビー文庫)

霧の楽園 (角川ルビー文庫)

霧の楽園 (角川ルビー文庫)

作家
丸木文華
笠井あゆみ
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-03-31
ISBN
9784041028513
amazonで購入する Kindle版を購入する

霧の楽園 (角川ルビー文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

miyu

期間限定で半額&笠井あゆみ御大の度肝抜かれる表紙絵に釘付けになり読んでみた。大正時代の新華族である裕太郎と幼馴染で奉公人の息子・学。体格のいいスパダリ(ちょっと違う?)執着攻とボンヤリ受(なんだそりゃ)な二人は萌え要素が充実しているのだが、そこは文華先生、さらにぬかりなく不安で落ち着かないことと言ったらない。途中のある章から真相に気づいたがそれでも最後まで飽きずに楽しめた。しかし葵の手紙で終わるよりも、種明かしはなくても薄ぼんやりとした不安感に包まれたままの方が私は好きかも。時代背景は文華先生にぴったり。

2018/10/18

たべもも

★★★☆☆。イラスト買い。主従関係で時代モノというだけでもほの暗い感じがしますが、間に挟まれる文章や受けの父親の件でミステリー風にも思えました。攻めの病的な執着、大好きです。タイトル通り霧の中にいるような読み心地でしたが最後に晴れました。面白かったです。

2015/04/03

辺辺

色々深読み、また想像を炊きたてられるお伽話。幼少時に虐待や暴力を振るわれ過ぎた所為で精神的麻痺してしまった受けかと思いきや、多重人格を生み出してしまうほどの病みっぷりが良いね。情と欲と勢いで押し押せ派よりも性質の悪い攻めが彼を溺愛過ぎて腹黒な策士へとの変貌もツボ。各章の冒頭にあった独白がミステリ風で、全編がほのかにサスペンスの匂いする処も面白い。途中からある程度オチを予測できたものの、それらの伏線を回収していくお終い方もお見事。その後を妄想させてくれる余韻がまた堪らん。薄いレーベルの割に質の良い歪み方だ☆

2015/06/16

まかろん@大人腐乙女

文華先生節炸裂してました。好き!学のお父さんは結局本当のところどうだったんだろう?とか、学の父親はどうだったんだろう?とか。謎はまだあるような気もしたり。いっそ邪魔者を排除するのは、祐太郎じゃなくて無意識下の学(別人格)だったりとか、もっと血生臭く堕ちてくれたら良かったのに!とか期待しちゃいました。葵お嬢様の告白お手紙で全てが明らかになるわけだけど、むしろ葵お嬢様こそ邪魔者だったけどね!病みBLは素晴らしいですね。

2016/09/13

タビサ

御曹司・裕太郎×下男・学、幼馴染みで執着もの。丸木さんらしいと言うか怖~っ。裕太郎の学に対しての執着が凄いです。学以外はどうでも良い、邪魔する奴は排除。学を自分だけのものにする為に着々と計画を立てて実行していく様は狂気と言っていいほど。これだけだとキモイわ~って終わりそうなんけど、丸木さんの凄いところはそこから更に一捻りあってビックリしたよ。裕太郎は学を丸ごと愛してるんだなと。笠井さんのイラストがとても素敵でした。

2016/07/21

感想・レビューをもっと見る