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城の崎にて (角川文庫 緑 30-3)

城の崎にて (角川文庫 緑 30-3)

城の崎にて (角川文庫 緑 30-3)

作家
志賀直哉
出版社
KADOKAWA
発売日
1954-03-01
ISBN
9784041030035
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城の崎にて (角川文庫 緑 30-3) / 感想・レビュー

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nemuro

特に有名作家の場合、名前のみが先行し、ついつい敬遠気味。ですので、おそらくは初遭遇。読了後に、藤枝静男氏の「解説」の「志賀直哉-人と作品」、阿川弘之氏の「作品解説」、さらに「年譜」を読んでみて、各作品に描かれていた世界が、また少し違って見えてきた気がします。久しく眠っていた想像力を随分刺激されました。

2011/12/17

松風

「小僧の神様」「転生」のような(いかにも芥川好みの?)現代の寓話的作品もよいが、「山科の記憶」~「瑣事」の一連の〈浮気連作〉も大人になって(結婚して?)読むと引き込まれた(笑)。奥さんの「手紙」が切ない。

2014/01/20

あかり

教科書で読んだ『城の崎にて』の響きがなつかしい。城の崎に湯治にきた話、という形で記憶していたが、命について考えさせる部分もある重い作品。『山科の記憶』や『痴情』『瑣事』と言った浮気に関する作品は読んでいて不快だった。『痴情』で妻の手紙から、夫の裏切りを許せない気持ちや絶望感が伝わってくる。妻の言う通りに浮気相手と別れようと、どんな要求を叶えたとしてもおそらく妻は二度と安心できないだろうと想像してしまう。こういう不快なもやもやを描けることが才能だというのならば、見事としか言いようがない。

2017/05/18

k

表題作「城の崎にて」を読み直したかった。 この死生観に生命の輝きを感じて、死の恐怖や穢らわしいと思う気持ちが和らいだ気がする。 志賀直哉の作品はそんなに読んだことがなかったけれど、「小僧の神様」のような粋な物語、「転生」のような御伽噺、と雰囲気の違う短篇がそれぞれ面白い。 「山科の記憶」などの夫婦ものに見られる、心の中で道徳が死にかけている様子や、どろどろした気持ちの描き方にはセンスを感じた。 強いエゴや客観的に不純だと言われるようなことを、悪意を持たずに正当化しているのも共感しちゃう。

2017/06/11

ポウ

志賀直哉、恐るべしやね。 めっちゃおもろいねんもん。 読み終わるたびに思わずうなっちゃう。 最高。この読後感。

2015/09/09

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