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今日はいぬの日

今日はいぬの日

今日はいぬの日

作家
倉狩 聡
西島大介
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2015-06-27
ISBN
9784041030318
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今日はいぬの日 / 感想・レビュー

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青蓮

読友さんのオススメから。人間に虐げられてきた犬の復習劇。なかなか重たい内容でした。私自身はペットを飼った事がないんだけれど、読んでて家族から冷たく扱われてるヒメがとても不憫で悲しくなりました。そしてそれが自分自身にダブって見えて余計に辛かったです。殺処分の問題や悪徳ブリーダーの問題にも触れていて、ペットを飼うことについて考えさせられました。言葉は話せないけど、ペットも人と同じ。当たり前だけど、可愛いからって安易に飼うのはやめるべき。飼うならばきちんと責任を持って、惜しみなく愛情を注いで欲しい。

2016/01/13

まさきち

見事に裏切られました。犬に纏わるあたたかいお話と思いきや、ある日突然洒落るようになった一人の犬と人間社会との戦いをつづったお話で、少々面喰いました。が、その中で交わされる会話の中に、犬と人間とのかかわりについて突き刺さるような言葉が多く、しっかりと楽しんでの読了です。

2022/01/26

藤月はな(灯れ松明の火)

責任感のない人間が「可愛い」、「人気だし」、「いらなくなったら捨てればいい」、「鬱憤晴らし用にいいじゃん」という軽い気持ちで動物を飼う。だが、そんな人間たちに動物虐待やネグレクトされた動物の意志は人間より軽いのか?罪を背負いながらも勝手に人間から捨てられ、人間の都合で殺されるしかない動物達のことを心から想う小高さんが「雅史がヒメに何を言うか聞いてから動物たちの処遇を決めよう」という場面で戦慄とともに哀しみが襲いました。もう、既に動物を侮る人間が同じ人間の手によって断罪される日がいつか来ているかもしれない。

2015/09/24

里季

犬好きの心をくすぐる癒しのお話かと思ったら違った。以前、保健所に勤めていた時、飼い犬の鑑札を地区別にそろえたりする仕事もしていました。保護されてきた犬の檻からはおーんおーんと泣いたり、檻が壊れんばかりに暴れる犬も。犬や猫、小鳥やカエルにまで人格(?)があると考えさせられるお話でした。

2015/10/18

おかだ

考えさせられるホラー。動物管理センターで働く小高と、家族に愛してもらえない飼い犬のヒメ、交互に語られる物語が交わる時、戦慄の夜がやってくる。犬ではないが、我が家にも一緒に暮らす動物が居る。何度となく、お前は大丈夫だよな?不満はあるか?私たち、ちゃんと愛し合っているよな?と問いかけながら読書した。愛に飢えたペットの復讐に加え、悪質なペットショップやパピーミルの残酷な実情にも胸が痛む。葉真中顕の『ブラックドッグ』に愛らしさと切なさを盛り付けした感じで、身勝手な人間に蹂躙される動物の悲鳴が轟く作品。

2018/05/23

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