Elysion 二つの楽園を廻る物語 (下)
Elysion 二つの楽園を廻る物語 (下) / 感想・レビュー
白火
全体的に上巻より狂気度UPな感じ、解釈は私が聞きながらしてたものと大半全く違う感じでとても新鮮。ルド子は元々横恋慕の話かなと思ってたからそれは合ってたが、父親に対してとは思わなんだ…近くに住んでるカップル相手かなんかだと思ってた。サクリ子達は周囲が思った以上にアレで「うへえ」と一寸声が出た。あと正直なところスタダ子の解釈は意外過ぎた…。私の解釈は変わらないけど、これもこれで面白いかな。いやはや、しみじみと「解釈の自由が故 諸王は悩むのだ」を実感の一冊。
2015/09/18
TSUBASA
上巻の箱舟を信じた少女、歪んだ真珠の乙女に続き、収穫の時を誤った娘、妹を犠牲にされた娘、そして星屑に踊らされた女の物語が綴られる。そして彼女らに共通する「仮面の男」が求めるものとは。上巻に引き続き、原作を聴いていない人の感想が気になる。個人的には、原作のストーリー感がわかってないと可もなく不可もない作品になるのかなぁという印象。ラストに他の作品もノベライズするらしいことが書いてあったけど、読むかなぁ…。『Märchen』のコミカライズはちょっと興味あるけど。
2015/07/24
あけさと@ぷに
エリュシオン下巻。Yield、Lの楽園、Sacrifice、StarDust、笛吹き男とパレード。おもしろかった。上巻は生々しい性描写で下巻は上巻より猟奇性高い感じがした。こんな解釈もあるんだな。
2015/09/10
鳩羽
仮面の男が病弱な娘のために悪事に手を染める「楽園の扉が開かれ」る千年代、そして傷つき痛みにぼろぼろになったエリスに手を差し伸べる二千年代。二つの時間が繋がるとき、この不思議な出来事はある選択によって生まれたのだと知る。楽曲に込められた感情の悲痛さはそのままに、それを支える設定と、存在感を与える描写によって、単にノベライズというより、新しい作品の連鎖という感動があった。元の作品への誠実さを求めながら、けれどアクロバットなことをして欲しい気持ちもあり、元の曲のファンとしても、一読者としてもとても満足できた。
2015/06/30
東雲
エリ組のノベライズ下巻。「Yield」「Lの楽園[→side:E]」「Sacrifice」「Lの楽園[→side:A]」「StarDust」「笛吹き男とパレード」を収録。『解釈』という言葉に違和感。『二次創作』と言われるとしっくりくるのですが。公式で出すからにはあまり逸脱し過ぎてほしくなかったと言うか。エリ組は「StarDust」が一番好きだったんだけど、このノベルでは「Yield」が一番好きかな。「Sacrifice」の解釈には感嘆しました。性欲か愛欲かの決定的な違いが、同じ行為を悲劇にするのでしょう。
2015/07/05
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