南十字星の誓い (角川文庫)
南十字星の誓い (角川文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
初読。2015年876冊め。第二次大戦時、日本軍占領下のシンガポール。博物館と植物園を守るために、交戦中の人々が国や民族を超えて奔走した事実を基にしたフィクション。戦禍の最中、人類が積み重ねた文化を守り抜くための戦いがあった。「書物を焼く国はやがて人を焼く」は事実。シンガポール華僑虐殺事件の記載もあり。
2015/07/24
shiori
著者の反戦への想いがことごとく感じられた。当時のシンガポールの状況が私自身勉強不足ではあったのだけど、解りやすく描かれていた。国籍や立場を超えて文化財を保護するその熱い友情は戦後70年の今も変わってないと思いたい。戦争という事態であっても人間の真価を問われた時に真っ直ぐに正しい事が出来る仲間は、人生の大きな宝であり遺産だと思います。著者の過去の作品はノンフィクションでも疑問を感じるものがあり現在も共産党系の発言も多いのでしばらく敬遠していましたが、この本は国境を超えた友情も感じて読めて良かったです。
2015/07/08
テンちゃん
愛と戦いの物語。☆3.8
2015/07/26
あかりんご
とてもよかった。こういう本を『何度も読みたくなる』というべきだと思う。ただ文化財を守るために敵国だろうが関係なく力を合わせ、最後まで守り抜く。感動した。戦争の悲惨さだけでなく、全世界の『今』のために尽力した彼らの話は語り継がれるべきであると思う。『学問は滅びない』。とにかく本当に読んでよかった、と思える。
2015/07/02
廊下とんび
エンターテイメントではあるが戦争秘話を発掘して小説にしたことは一つの功績だと思う。
2020/05/31
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