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大帝の剣 (4) (角川文庫)

大帝の剣 (4) (角川文庫)

大帝の剣 (4) (角川文庫)

作家
夢枕獏
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-03-25
ISBN
9784041031704
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大帝の剣 (4) (角川文庫) / 感想・レビュー

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おかむー

四半世紀前にカドカワノベルズから始まったシリーズをついに完結まで読了。『よくできました』。SF要素を入れつつの伝奇忍法帖が最終巻では大いに趣をかえて、ガブリエルとシッダールタが登場して禅問答と壮大な宇宙観で話が進むかと思いきや、終盤では豪放磊落な主人公・万源九郎を中心とした物語に収束させるまとめ方はお見事。武蔵と小次郎と服部半蔵、天草四郎、柳生十兵衛が入り乱れ、剣戟と忍法と異星人と宇宙の生滅のごった煮という、ちょっとない荒唐無稽さを味わえる力業は夢枕獏ならではですね。

2020/05/31

サケ太

こいつぁとんでもねぇ物語だったぞ!カオスに次ぐ、カオス。膨張が止まらない世界観。遂に完結。四巻開始時点から、ゴータマ・シッダルダ、ガブリエルががっつり登場。思考方法が非常に面白い。それぞれの思惑が完全に明かされ、ついに全員が対峙する。己の目的を果たすために全身全霊を賭ける。どこまでも気持ちのいい漢、源九郎。復讐心と野望渦巻く牡丹。宇宙を破滅から救うために動くガブリエル。どいつもこいつもたまらんぜ。思った以上にきれいに終わった素晴らしい物語。

2017/10/28

ettyan えっちゃん

1986年である。2024まで、36年もの年月を経て読み終える事ができて、よかった。 そして、この物語は、本当に面白い。 山田風太郎か半村良か。そんな伝奇小説は、とんでもない風呂敷を広げつつ、SFとしても素晴らしい。そして、長い物語は、しっかりと風呂敷を畳んで終わった。 面白いなあ。夢枕獏先生の体力があるうちに完結できた傑作。 キマイラは、どうなるのかなあ

2024/05/12

そうたそ

★☆☆☆☆ 時代伝奇活劇のようなはじまりを見せたと思ったら、中盤から異星人だの宇宙だのと、バリバリのSFをかまし始めて、一体話はどこへ向かっていくのか、ちゃんと終わらせられるのかとこちらが不安になってしまうほどの荒唐無稽さを見せる巨編。ただそうは言ったものの、近年の著者の作品に比べると、粗が目立ちまくりで、作品としてのまとまりもないに等しい。やりたいことを全部詰め込んだような作品で、著者の熱量は感じられるが、それだけではなぁ、と思ってしまった。

2023/01/06

にぃと

最終巻にして、最大のスケール感。冒頭からガブリエルとゴーダマ・シッダールタとの問答があり、終盤には源九郎や敵味方の異星人たちも含めたさらに大規模な問答で宇宙の未来について語り合う。戦闘でも敵味方が入れ替わるのでなかなかついて行くのが大変だが、頑張ってついていく価値のある内容。オリハルコンに選ばれた源九郎の力、そして彼の人柄があるから血なまぐささを感じず、ラストシーンが爽やか。登場人物それぞれのその後のストーリーを想像するのも楽しい。

2022/09/04

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