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杜子春,南京の基督 (角川文庫 緑 33-5)

杜子春,南京の基督 (角川文庫 緑 33-5)

杜子春,南京の基督 (角川文庫 緑 33-5)

作家
芥川龍之介
出版社
KADOKAWA
発売日
1968-10-01
ISBN
9784041033050
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杜子春,南京の基督 (角川文庫 緑 33-5) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆★ 解説なのに結構酷評しているってどうよ。そこまで悪くないと思うけど。「素戔嗚尊」は一大叙事詩といった感。「老いたる素戔嗚尊」の素戔嗚は傍若無人になっていた。「黒衣生母」のマリア像が怖い。「南京の基督」は表題から受けたイメージと違う作品にて売春婦が梅毒を基督似のハーフに移したことで治ることを奇跡と思い込む話。母が母以上の人間になる「捨子」。まさしく時代小説の「或敵打の話」。既読の「秋」は夫婦の在り方を考えさせる名品。

2020/07/16

金吾

○「南京の基督」は純心な主人公の思いと現実の違いを明確にしながら、本人の幸福を表現している部分が凄く心に染みました。「秋」「或敵打の話」が良かったです。

2024/02/18

様々な短編があり、どれも魅力的です。人に話せるようになりたいなぁ。どんどん読み込んでいきます!

2014/08/03

小木ハム

芥川龍之介。ラッパーの志人(シビット)氏が死生観に影響を受けたとして挙げる『杜子春』めあてで読みました。お金で人の心が買えたように見えるのは夢まぼろし。おけらになった途端、見て見ぬ振りをする人達を薄情だと感じるのは自分の心が貧しいからではないのか。杜子春が両親の愛情に気づき素直に生きていこうと思い直せて良かった。『南京の基督』…病気が治ったからまあ良かったんじゃない?と思ったけどこれあかんやつや。第二潜伏期だ。『或敵討の話』などもそうだけど人は事実に関係なく思い込みで救われもすれば地獄にも落ちるものよな。

2021/03/28

リョウ

もちろん短絡的には判定できないのだろうけど、バッドエンドが少なめで読みやすかった。南京のキリストの「幸福とは所詮無知の恩寵」という考察に思わず考えさせられてしまいます。杜子春と並び、お気に入りです。

2013/07/17

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