蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫 あ 2-7)
蜘蛛の糸・地獄変 (角川文庫 あ 2-7) / 感想・レビュー
🐾Yoko Omoto🐾
久しぶりの再読。芥川作品は、変に抽象的な表現が控えられた比較的平易な文章に加え、物語にストレートに入り込める分かりやすさがやはり魅力だ。「地獄変」「奉教人の死」は、主たる人物それぞれの壮絶な死に対し、人としての業や美徳、己にとって尊いものとは何かを考えさせられる。「蜘蛛の糸」は、我が身可愛さばかりを優先することなかれという教訓が込められた物語ではあるが、私は初読時同様に”釈迦“を世の中に見立てた強烈に皮肉な物語だという思いが消えない。悪人一人いなくなったとて世の中は何も変わらず…深読みし過ぎだろうか。
2015/07/26
kaizen@名古屋de朝活読書会
蜘蛛の糸 お釈迦様が極楽の蓮池でのこと。 かんだた という男。 牛へんに建、陀多。 悪事を働いた大泥棒。 蜘蛛を殺さずに助けてやった。 無慈悲な心は罰を受ける。
2013/05/06
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
☆5.0 やはり上手いですねえ。実に面白いじゃあないですか。 『蜘蛛の糸』:こんな話だったんですね。忘れてました。 『毛利先生』:良い味出してます。 『すごく変』:ところでなんですが、 この作家さん、芥川賞受賞してないですよね。信じられないです。じゅうぶん資格はあると思うのですが。すごく変だと思います。
2021/01/19
扉のこちら側
2018年238冊め。他文庫で既読のものが多い。再読。しかし『地獄変』や『蜘蛛の糸』は何度読んでも面白い。
2018/06/30
タックン
女優・芦田愛菜ちゃんが(蜘蛛の糸)を薦めてたので読んでみた。 まさかたった5ページの童話みたいな短編とは!!それでも人間のエゴの愚かさがよく描かれていた。 (地獄変)は少し難解な作品だが、愛娘を犠牲にしてまで自分の絵・芸術の完成を図る老絵師のエゴと苦悩を恍惚と描いている。
2023/09/02
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