鉄道旅ミステリ (1) 夢より短い旅の果て (角川文庫)
鉄道旅ミステリ (1) 夢より短い旅の果て (角川文庫) / 感想・レビュー
hiro
柴田さんの本は『小袖日記』以来2冊目。会社の忘年会旅行で千葉に行った帰りに、遠回りして小湊鉄道といすみ鉄道に乗るぐらいの乗り鉄だったので、まずこの本の表紙の旧型国電に興味を持ち、鉄道旅ミステリという言葉で読むことにした。主人公の香澄が鉄道旅同好会に入り、色々な鉄道旅の途中の出会い(でき過ぎ!)によって、成長していく物語となっている。一度乗ってみたいと思っていた、長い長い長い飯田線の章(実際一番頁数も多かった)が一番旅を楽しめた。香澄が鉄道旅同好会に入って探る事件の真相を知るため、もちろん続編も読みます。
2016/02/14
Lara
「鉄道旅同好会」の大学生、香澄が、憧れていた叔父の行方を求めて、各地を巡る旅。その途中で、不思議な出来事に遭い、各地を回った後、その理由が明かされる。私自身は「鉄道お宅」ではありませんが、鉄道旅の楽しさを感じ、各地の様子を垣間見られました。旅に出たくなりました。楽しませていただきました。
2023/05/10
aquamarine
鉄道「旅」ミステリ。四十九院香澄はある目的があって西神奈川大学の鉄道旅研究会の門をたたきます。「旅」ですからもちろん彼らは乗り鉄さん。最初は目的だけであまり鉄道に興味のなかった香澄が鉄道に乗ることやそこでの出会いを楽しみながら成長していくことが伝わってきて私自身も旅をするようにワクワクしながら読み進みました。ミステリといっても風味程度ですし気になる部分が今後明らかになるのかもわかりませんが2を楽しみに待ちたいと思います。追記の常磐線の記述がとても心が痛かったです。あるものがそのままあるとは限らないのです。
2015/10/31
ゆりあす62
★★★☆☆なんちゃって鉄子の私には羨ましい鉄旅ミステリ。特に飯田線は青春映画「帰らざる日々」の舞台と、古戦場の数々で一度は乗ってみたい路線。常磐線は仙台から上野まで「スーパーひたち」に昔、乗った。作者の柴田さんとは逆ルート。海が松の林の切れ間から青く見えたのが印象的で忘れられない。今ではもう乗ることの出来ない、途切れてしまった線路ですが、いつの日かまた一本に繋がり、東北新幹線とは違うのんびり旅をしたいものです・・・。
2016/04/11
シ也
僕自身が鉄道旅好きという事もあり、出てくる路線や景色に毎回毎回(あぁ...氷見、行ったな)とか(急行「能登」、乗れず仕舞いだったな...)と感情に浸ってしまった。消えた初恋の人を探しながら旅をする香澄のキャラは独特で、彼女が旅をしている姿を想像し微笑みそうになる。にしても鉄道旅同好会、良いなぁ。是非とも入会したい。余談ながら、氷見線が電車と出てて、「いや。気動車だから」と突っ込みそうになるのは鉄オタだからか
2016/01/04
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