詩集 夏の森 (角川文庫)
詩集 夏の森 (角川文庫) / 感想・レビュー
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やっと、今に追いついた。銀色夏生さんの今に、ようやく追いつけた。この詩集を読んでそう感じた。それは、彼女をずっと追いかけてきたからなのか、それとも年を経て、同じようにものを見ることができるようになったからなのか…。異物のような気持ち悪さはここにはない。親和はする、体に染みるように入る言葉たちがここにはあるのだ。空間も道も人生も心も、清々しいほど明確な言葉として言い放たれている。理想ではない。現実を直視して行動し続けた銀色さんだからこそ言える詩なのであろう。僕もそうありたいと思う。
2016/03/03
優希
久々に銀色さんの詩集を読みました。好きだなぁ、この感じ。柔らかい言葉が心に沁み込んできて癒されます。綺麗な写真と優しい言葉がそっと気持ちに寄り添ってくれるところがホッとするんでしょうね。ふとした何気ない瞬間を切り取った写真と詩が囁きかけてくるような気がしました。
2016/02/22
美登利
開いた途端、目に飛び込む詩と写真。二回目は写真を隅々まで眺めた。タイトルは「夏の森」だけど、夏の風景だけでは無いなと気づく。誰かが植えたのだろうけど、あるがままの花たち。私の周りにも溢れているよ。それがとても贅沢なことだと、改めて感じる。「満足する人生を送るコツは 途中で自分の心を殺さないこと」この詩に強く惹かれる。ある程度歳を重ねないと分からない事なんだよ。本当にね。
2016/02/28
chantal(シャンタール)
若い頃は例えば誰かを思って涙しながら読むような、そんな詩の印象が強かったけれど、今は生き方を問うような詩に心惹かれる。なぜだか最近、銀色夏生祭り。
2018/03/03
greenish 🌿
北海道から宮古島まで。心の赴くままに写真に収め、言葉を紡いだ写真詩集 ---読友さんの「ようやく追いつけた」というレビューを読んで、久々に手にした銀色さんの詩集。そう、確かに…。心許ない毎日だった学生の頃、銀色さんの言葉はどこか"縋る"存在だった。でも歳を重ねた今なら、"ここに共に在る"という感覚。静かに来し方を辿りながら、うん、うんと頷きながら、ゆっくりと前に進んでいけるような、そんな存在になっていました。 肩肘を張らない、観たままの風景、感じたままの言葉に触れると、どんな自己も受容できる不思議…。 ⇒
2016/03/29
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