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怪談狩り 市朗百物語 (角川ホラー文庫)

怪談狩り 市朗百物語 (角川ホラー文庫)

怪談狩り 市朗百物語 (角川ホラー文庫)

作家
中山市朗
出版社
KADOKAWA
発売日
2016-06-17
ISBN
9784041036327
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怪談狩り 市朗百物語 (角川ホラー文庫) / 感想・レビュー

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nuit@積読消化中

久しぶりの中山市朗さんの実話系怪談集を読みました。『新耳袋』時代から相変わらず勢いは衰えていない。100話あるのですが、その中でも「黒いバイク」なんかは犬神家の一族も真っ青な死に方だったりする。また「盛り砂」に書かれてあった、ある村に伝わる祟りについての調査。取材途中なので詳細は書けないと書かれており続報が気になります!その村、芸人ガリガリガリクソンさんからの情報とのことですが、調べてみたらガリガリガリクソンさん自身が結構怪談をやってるんですね。芸人って多彩だなぁと感心しました。

2017/07/03

HANA

実話怪談集。民話調の妖怪譚から幽霊話、奇妙な話まで幅広く収録されている。特に凄みがあるというわけではないけれども、真打が古典落語をやるようなゆったりした安心感があるようにも思える。やたら人間臭いタクシー幽霊の変形みたいなのも面白かったけど、「死因」の警察が遺族に見せられないビデオというのも読んでいると随分懐かしい気分に浸れる。昔の都市伝説でそういうのあったなあ。妖怪譚の方は一反木綿とか茶袋とか出てきてほんわかした気分になれたし。決して怖くはないんだけど、端正でバラエティに富んだ一冊でありました。

2016/08/04

田中

「四十七話」は、階段を下ったのに、なぜか上の階から降りてきた。移動している(歩も進めている)のに再び元の地点に戻ってしまった。本当に不思議な現象だ。時空のゆがみはあるのだろう。現場にいた当事者全員が単純に驚いた。「第八十話」は、何度も、何回も、続いたスナックでの異様。不気味で気持ち悪い話だ。唐突にまとわりつかれ、吞みこまれ、障(さわ)りが連発する。こんなタチの悪い霊が、なぜ、その店に関わったのか判別できない。そのマスターは、運が悪いというか、気の毒だったとしか言いようがない。

2020/04/01

p.ntsk

『新耳袋』に続く実話怪談シリーズの第一弾。様々な種類の怪談が収められている。「自殺の名所」「磯釣り」「噂の通り」は怪談の定番という感じ。「深夜の工事現場」「振動」「だれだっけ?」「列車事故」は怖いというより不可思議さが際立つ。「ここは八階」「私、お化け?」「中座の風呂」「照明係のゲンさん」「夜の楽屋」「叩く音」は大阪千日前という場所柄が関係か。「黒いバイク」「踏切の地図」はシンプルに怖かった。「六甲山の歩道橋」「六甲山の展望台」「六甲山の展望台、その後」は著者自身が関わっているせいか生々しさを感じた。

2023/11/09

ザ ネ

百物語なので1話1話が短いので、時間が空いた時に軽く読める。個人的にはあんまり怖くなかった。怖いってより不思議、ホッコリとか切ないなあと思う話が多かった気がする。最後の列車事故は最後そこに繋がるのか!と思ったらゾッとするとともに、悲しくなった。

2019/06/28

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