白衣の嘘
白衣の嘘 / 感想・レビュー
しんたろー
長岡さんを読むのも8作目。作品を追うごとにドライさが増している感じで、良い意味でも悪い意味でもアッサリした読後感。相変わらず無駄な文章が全くなく、研ぎ澄まされた刃物のような鋭利さで読み手に切り込んでくるので、一文でも見逃すと 意味が分からなくなるから気が抜けない。主人公に共感できる描写が少ないので、 感動できる要素があるのに効いていないのが残念。『傍聞き』の4編のように情の 部分を残してくれれば、多くの人に勧められるのだが・・・。本作はミステリとしても ヒューマンドラマとしても中途半端な印象だった。
2017/03/02
ナイスネイチャ
図書館本。医療関係をテーマにした短編集。ちょっと闇の部分が垣間見えて「教場」を思い出しました。バレーボール日本代表選手が事故に巻き込まれた「涙の成分比」が印象的。
2017/01/09
takaC
なんとなく全体的に暗い。犯罪の事実を隠して暮らしている人の話が多かったからか。『小説 野性時代』:「最後の良薬」2014年3月号、「涙の成分比」2015年6月号、「小医は病を医し」2015年4月号、「ステップ・バイ・ステップ」2014年6月号、「彼岸の坂道」2015年9月号、「小さな約束」2014年9月号
2017/01/13
ダイ@2019.11.2~一時休止
病院モノの短編集。涙の成分比・小さな約束なんかがグッときてイイ感じ。
2016/11/27
いつでも母さん
医療ミステリーしかも長岡弘樹!読まねばなるまいて。ん・・ん、ちょっとハードル上げ過ぎてしまったかな私。普通に面白かった。うん、それで十分だ。医療って、医者って・・ついても良い『嘘』があると思うし、あって良いとも思う。勿論ケースによるし、相手によるけれど。TVやネットで素人でもある程度の知識を得られるご時世だもの、患者やその家族に寄り添う『偽り』なら私は有りで。だが、医者同士や医療関係に携わる方々の駆け引きに使う『嘘』は許せないな。
2016/10/20
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