九十九怪談 第七夜 (角川文庫)
九十九怪談 第七夜 (角川文庫) / 感想・レビュー
坂城 弥生
「笑顔」動物が虚空を見つめてるのと同じ種類で現代的な怖さ。機械にはなにか見えてるのかな、と。「大家さん」叱咤した上で助けてくれる。いい話だと思う。「お刺身」強いこだわりだね。しきたりとかそんなもんどうでもいい、というこれも強さかな。「遺品」まるで旅行にいく準備みたい。こういう穏やかさは救われる。「葬儀屋」経営する上での覚悟だと思う。
2020/12/24
ばんだねいっぺい
何冊読んでも怖いものは、怖い。
2016/06/19
chatnoir
『刺身』が印象的。私もそう思ってた。お肉が良いわ(笑)花も菊より薔薇が良いわ。まずいゼリーの菓子とかまずい落雁より、チョコレートが良いわ。登山中の下着紛失の話は不思議だけど...怖くない。千日デパートの辺りはつい4月に歩いたけど、そんな不思議な交番もあったのか。このシリーズは順調に文庫化しているけど、隣の怪のほうは止まっちゃったね...5巻以降も出してほしいな。
2016/06/09
cao-rin
大好きな実話怪談のシリーズ。今回は震え上がる程の怖さはなかったけれど、全体的に日常生活のふとした場面にいつでも潜んでいそうな話ばかり。切っても切り離せないというか、日々の生活にひっそりと寄り添っているというか・・・例えばある日自宅で何の脈略もなく怪異が起きる。どんな理由でどんな目的で起きるのか、どんな繋がりがあるのか、分からないから余計に気味が悪い(-"-) 上質な怪談。木原さんのシリーズはいつも裏切らない。
2016/06/13
クナコ
前作まで読了済で本書初読。今回は旅行や出張先での宿泊施設での体験談と、子供にまつわる話が多い印象。また本書半ばにはある催しであの小泉八雲の子孫から聞いた話と、そこで起こった事象についてが収録されている。さらに話数にはカウントされていないが、筆者が八雲の故郷アイルランドを訪れた時に体験した不思議な出来事についても紹介されている。本シリーズにはこういった「話数に入れない体験談」もしばしば登場するが、これも話には違いないのだから、これを数に入れれば、すでに本書のみで百物語の先へ行っていることにならないだろうか。
2018/08/16
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