手蹟指南所「薫風堂」 (角川文庫)
手蹟指南所「薫風堂」 (角川文庫) / 感想・レビュー
baba
「ご隠居さん」とは違い、出生が謎につつまれ、人物は申し分なく、しかも剣が滅法強い。次第に明かされる出生と生い立ち、縁あって巡り合えた人々と子どもたちとの交流が爽やかで実父の存在にはイラつくが、人々の心情に心が温まる。
2017/06/29
ベルるるる
面白く読み終えた。大身旗本のお姫様との恋はいただけないけど・・。自分は手習い所の師として生きるので、貴女とはご縁はないと言えばよかったのに。あれほど、実父の薦める結婚話に対しての抵抗があるなら、その部分に関係のあるうら若い女性を巻き込むべきではないと思うけどな~。いい若者なんだけど、鈍感というか・・、まあ、まだ20歳だし、仕方ないか。
2018/11/18
タツ フカガワ
老人を辻斬り強盗から救ったことが縁で、浪人雁野直春は手蹟指南所の先生となる。が、直春自身も知らなかった複雑な出自が、やがてある厄介ごとに巻き込まれていく。20歳の直春、剣術は道場で師範代の腕前。儒学の私塾では塾頭となり、性格穏やかで男振りもいい、と非の打ちどころのない男。ここまで美点が揃うと、読む側には少々魅力薄となることが多いけれど、読後は爽やかでした。
2019/03/27
こおり
手蹟指南所(1) 秀才で剣の腕も立つ、人柄も申し分ないという非の打ちどころの無い主人公である。ん?この感じはアレだ、佐々木裕一さんの公家武者信平さまだな。愛する姫さまと一緒になれる日はいつ!?これが見所のシリーズかしら
2017/05/24
marsa
初読みの作家さん。よくぞ文武両道に優れ、心根もやさしいオトコに育ったものだ。親代わりのげなん夫婦と気楽に暮らしていた直春はひょんな事から辻斬りにやられそうになっていた老人を助け、彼がやっていた手習い所を受け継ぐ事になり運命の歯車は急転し始める。爽やかな人柄に好感を持った。出生の秘密がわかり身勝手な父親には腹が立った。今までほったらかしにしていたくせに出来のいい息子を利用しようと執拗に本人の気持ち御構いなしに動くところとか腹立たしい。まっすぐな直春がこれからどう成長していくのか周りの人々との関係性もこれから
2017/07/06
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