総選挙ホテル
総選挙ホテル / 感想・レビュー
風眠
「一丸となって」でも「勧善懲悪」でもない感動的な人間ドラマがここにはある。まさに極上のエンタテインメントだ。__帯に書かれた編集者で書評家の松田哲夫氏の文章。この物語を表すのに、これ以上的確な文章はないと思う。売り上げが落ち込む中堅ホテル、新しく就任した風変わりな社長。売り上げを伸ばすための打開策として打ち出した案、それは従業員総選挙。劇的に盛り上がる事もなく、ドタバタ感もない。坦々とした筆致であるのに、窮地に追い込まれた人間の必死さと可笑しみが伝わってくる。最初と最後のインタビューのコントラストがいい。
2016/11/19
おしゃべりメガネ
やっぱり桂さんのお仕事小説は元気がもらえ、前向きな気分になれますね。今回の舞台は経営が厳しいホテルで、なかなか個性的なスタッフ達のもとへ、さらに個性豊かな社長が就任し、落ち込んだ体制を改善すべく、あらゆる手法を試みます。最初は不信感だらけだった従業員たちも少しずつ物事の見方や取り組み方に変化があらわれ、仕事に対ししっかりとした誇りやプライドを持って携わっていきます。ちょっと出来すぎ感はあるかもしれませんが、今の自分、今の仕事に対しちょっとお悩みの方は何かしらのキモチの変化を与えてくれる作品だと思います。
2016/11/24
まちゃ
気楽に読めて前向きな気持ちになれる、お仕事小説でした。面白かったです。業績不振のフィデルホテルの再建を託されたのは社会心理学の変人教授・元山。彼の発案した「従業員総選挙」で人材の適材適所が図られ、スタッフ達が変わり、業績が改善していく。自発的に行動できるスタッフを増やして、自律的な組織になる仕組みを作ることは経営者や組織のリーダーの重要な役割ですね。
2016/11/13
ナイスネイチャ
図書館本。ハートフルコメディ小説って感じで二時間ドラマを見ている雰囲気。登場人物がシャフルされていまいち頭に入ってこなかったですが、大学教授がホテル経営をするってふり幅もドラマチックで面白かったです。オススメですね!
2016/07/10
Yoshihiko
読み始めは構成が特殊で登場人物が多くて...と思いましたが読み終わった後は爽快な気分になりました。いやー仕事するのが楽しくなりますね。
2016/07/22
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