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虹の巣

虹の巣

虹の巣

作家
野中ともそ
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-04-02
ISBN
9784041039052
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虹の巣 / 感想・レビュー

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リッツ

うっすらと聞いた気がする古い事件、ああアレねと分かるドラマ、そしてわりと新しい報道、とモデルとなる事柄を繋ぎあわせ、そこに色んな要素や感情が織り込まれ一気読みさせられた。ただ分かるんだけどどうしても二人の個性が被ってしまい、平坦な印象が。そして何故?と思う行動。もう少しちゃんと弁明出来たのでは?と、聞いてくれる大人はいなかったのか?とモヤモヤした。こちらもそれだけ物語に取り込まれたということか?最後も独白であっさりまとまって、もう少し見せて欲しかったと思った。

2016/06/17

keith

母であることの愛情と罪。何ともモヤモヤした話で、読み終わったあともスッキリしませんでした。

2017/07/04

yossy

元女優由崎鈴子と舞台出身俳優の克彦夫婦の元で家政婦として働く二人の女性目線を中心に話は進む(時々清志も)。時間も目線も交互に話が入れ替わるので読みはじめは多少戸惑ったが、話が進むにつれ謎だった点が繋がって引き込まれました。なるほど、角田光代さん『坂の途中の家』や辻村深月さん『朝が来る』が好きならこの作品にも引き込まれるかも。ただ、ラストが曖昧で好きじゃない。読者の想像に委ねられる、と言えばそうなのかもしれないけど、中途半端で不完全燃焼に感じました。

2016/05/16

ちゃこてい

初読み作家さん。表紙の可愛さに選んだ本だが内容がほのぼの系では無かった。なかなか読み終わらなかったのは、登場人物の心理描写や、丁寧な文章に目が止まった為なのかな?有名女優の家にお手伝いとして雇われた2人の女性の生き様に、暗く息苦しい余韻が残るが、女優の娘ヒャコちゃんの明るさに救われた終わり方だった。

2016/06/13

傘介

野中さん初のミステリー要素を加味した作品ということで、期待と共に読み始めたがこれが面白い! 先を知りたくて急ぐ思いと、丁寧に描かれる日常や人とのやりとりをじっくり楽しみたいという思いがせめぎあいつつ、結局一気に読み終えた。そしてあえてすべては描きこまないラストに逆に想いや祈りが注ぎ込まれているようで、落涙…。声や姿が浮かんでくる最後の場面がすべてを物語っているようで。 通常ならミステリー物は読み返さないのだが、次は登場人物のこまやかな心理描写をあじわうために、もう一度ゆっくり読みたいと思わせてくれた本だ。

2016/05/16

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