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泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)

泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)

泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)

作家
宮部みゆき
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-06-18
ISBN
9784041039915
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泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

シリーズの飛び飛びだけ手に入った(海外在住あるある)ので長いこと敬遠していたのだが、ところどころ人物・背景の説明があり、かつ一話完結方式なので読みやすかった。宮部さんの時代小説はいつも、現実逃避の手助けをしてくれる。「小雪舞う日の怪談語り」中の、出稼ぎにきているおえいちゃんの逸話が好き。これからもおちかとその周辺の成長物語として楽しめるのだろうな。

2020/03/21

酔拳

一作目の「おそろし」二作目の「あんじゅう」にもまして、おそろしい話がそろっていました。神心を大切にしないといけないという昔からのならわしがいかに大切かを思いしらされました。どの話も、恐ろしかったのですが、最後の章「節気顔」に、あの世とこの世を自由に行き来しているという「商人」がでてくるのですが、とても恐ろしく記憶に残りました。「おそろし」の中の「凶宅」という話にも、でてきていました。この「商人」が善人なのか悪人なのか、おちかは考えるのですが、答はでません。続編で答えが出るとうれしいです。

2018/08/07

yoshida

三島屋シリーズ第三弾。安定した面白さがある。一気に百物語の様相を呈してきた。全六話。どれも水準以上と思う。標題作「泣き童子」の人の因果を感じる恐ろしさは宮部作品らしさがある。「まぐる笛」では「荒神」を連想させた。まぐるの恐ろしさと哀れさ。そして、まぐるの誕生する由縁を知り何とも悲しくなる。宮部みゆきさんの丹念な心理描写が物語に深みを与える。また、作品の創作力に感嘆する。ページ数はあるが、短編集なので区切りのよいところまで読めるので、読みやすい。三島屋シリーズはこれからも楽しみに読み続けたい作品集である。

2018/04/06

よむヨム@book

★★★★☆ 星4つ 泣き童子が、すごく怖かった。 この子供は、何なんだろうと読み終わったら、背中がゾクゾクと.....。 この子供は、何に憑つかれているか、物語の中では説明されていないので、考えてもわからない。 お七ちゃんが賢い子で、この子供が泣く理由を見つけるのだが、お七ちゃんと家族が殺されてしまうのには、悲しかった。

2022/01/23

Ame

怪談話から黒白の間に場面が移ると、ハッと意識が戻る。 聞き手のおちかだけでなく、読者のわたしまで息を詰めて話に聞き入っていたようだ。 相変わらず宮部みゆきさんの書く文章は物語の世界に引き込む力が強くて、丸腰で挑もうものならひとたまりも無い。 せっかく淹れたコーヒーも冷たくなってしまった。 背筋が凍るような恐ろしい話もあれば、最後には心がほっこりするような温かい話もあって、全く飽きのこない一冊だった。

2019/08/08

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