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名画に見る男のファッション (角川文庫)

名画に見る男のファッション (角川文庫)

名画に見る男のファッション (角川文庫)

作家
中野京子
出版社
KADOKAWA/角川書店
発売日
2016-04-23
ISBN
9784041042045
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名画に見る男のファッション (角川文庫) / 感想・レビュー

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アキ

過去に男性のファッションが女性のそれに影響を及ぼしたとは考えにくいが、20世紀までのヨーロッパで脚線美といえば男性を指していたとは驚きだった。フランス革命で長ズボンと低い靴が、革命的ファッションであり、今のわれわれの当たり前になった。セーラー服は水夫が波にさらわれた時すぐ脱げるから胸元が開いていて、19世紀イギリス海軍が正式に制服として規定してから広まった。ゴム製品を衣類に応用したのは19世紀からなので、下穿きはすべて紐でずり落ちないように縛っていた。表紙のモンテスキュー伯爵は19世紀末のダンディの典型。

2022/11/04

キムチ

移動の日が続くので文庫本で読んだけど、中野ものはやっぱり大きい方がいい。細部がバッチリ見えるし。気がつけば再読!なのに面白さは減るどころか異った視点で味わえた。男女の体形の異なりもあり、男は筋肉の量と配分にのみバラェティを見るだけ。時代の変遷と一口にいうものの、足を出したり、化粧をしたり、とんがり靴を履いたり、股袋をあしらったり、フェルメールの学者はなんと丹前を着ていたりする・・面白いねぇ。初見参の絵がどんどん出てくるのが楽しい。ボタン、フック、ファスナー等縫製の発展❓素材の変遷と蚤虱談義は抱腹絶倒。

2019/06/11

あっか

単行本でも読んだけど文庫で再読。きっと単行本で人気だったのだろうモンテスキュー伯爵が表紙!さすがです。これ以上行ったら悪口になっちゃう!なギリギリを攻める中野さんの皮肉がピリッと効いていてクスッと笑えてめっちゃ面白いです。スタイリストさんの解説で知らない身だしなみマナーがあったので学ばなきゃ!と思いました。ナポレオンはやはり名作、ヨハネは怖い、フェルメールは上手い、エドワード王子は可愛すぎる、ぶらんこも名作、ルソーの絵可愛すぎる、そして…大使たち!これ、海老蔵さんと山田孝之さんですよね!?誰か共感して🤣

2022/02/28

鷺@みんさー

やだこれめちゃめちゃ面白い…!!「怖い絵」で出てきた絵もいくつかありましたが、あくまでテーマは「ファッション」。秘められた告発にゾッとしたあの絵が、「昔の毛皮はノミだらけで、人前で掻くのはマナー違反だから我慢しなきゃいけなかった」とか言われても(笑)フェルメールは、パリっ子がドテラをシャレオツに着てる姿を描くし、ルソーはなぜだかみんな横縞水着で髭の紳士がフットボールだし。ちょっとこれ、このカドカワマラソンタイムにぜひ読んでみて!ツッコミがいちいち面白くてしゃーない。コトイチ候補またもあらわる!(笑)

2018/12/02

アン

名画の見方が変わりました。その時代時代で流行も違うし、男性のファッションがどんどん華美になって、いったいどこへ向かっているのだろう?と苦笑。当時は真面目にこの衣装が素敵だと思っていたのでしょうね。コドピースを付けることが素敵だと思う流行がなくなって良かった(笑) ダンディなモンテスキュー伯爵が素敵でした。大金持ちでなければ、ダンディへの道、遠し。納得です。

2018/10/15

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