校閲ガール (角川文庫)
校閲ガール (角川文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
あや子さんファンを名乗りながら、代表作のひとつであるシリーズを今さら読み始めた。このノリ、言葉の運び、さすがだわぁん。コレはアレだよね、舞台は光◯社だよね?バブル全盛の頃から雑誌が売れなくなってる今に至るまで、同じ時代を近くで見守ってきた私には、格別の思いがありました。角田さんのあとがきも嬉しい。へぇ、角田さん、R18の審査員をなさってたんだ、どうりで、、、。『ア・ラ・モード』も『トルネード』も、一気に行くよっ!
2017/11/12
さてさて
出版社の中でも『ぶっちぎりで地味な』『校閲部』に勤務する二年目社員、河野悦子のとんがったキャラクター全開の中に”お仕事”の日々がコミカル描かれるこの作品。『どうしてこんなことに。男は血に染まった自分の手のひらを…』と冒頭に描かれる文章をはじめ、校閲の見本となる”小説内小説”が登場するなど、非常に凝った作りのこの作品。宮木さんの代表作としてシリーズ化もされているこの作品。一冊の本が、いかに多くの人たちの努力の結晶として存在しているかを知る機会を与えてくれた、本を愛する人には是非知っていただきたい作品でした。
2022/11/26
zero1
ドラマが人気の20代お仕事小説。恋愛あり。校閲と校正は何が違う?多くの人は違いを説明できないはず。ファッション誌の編集を希望したのに配属は文芸の校閲部。異動の希望を持ってゲラに向かう主人公の悦子。校閲は内容を【読んだらダメ】。俯瞰した目を求められる。その半面、内容に口を出さないという不文律あり。悦子はこれを破る。再読だが、【本を作ること】の深さがイマイチ表現できていないように感じる。宮木は【突き抜けた面白さ】が魅力だが、本書はそれを生かし切れているか疑問が残った。続きはあるがすぐに読もうとは思わない。
2019/10/16
とも
ファッション誌の編集者を目指して出版社に就職した河野悦子は名前がそれっぽいから、という理由で校閲部に配属になる…というお話です。ドラマ見てたので関係性が変わってるんだと驚きつつイメージしやすかったです。 悦子の暴言は結構なものだけど不快にならないのは仕事をきっちりしたり信念に基づいた人物像が確立してるからかな。貝塚との応酬は小気味よかったです。ちょっとモヤモヤしてる時に読んで笑ってスッキリできる作品でした。続刊もそのうち。
2018/03/22
☆ゆう☆
ドラマ化ということで読んでみた。テンポが良く読みやすい。ファッション雑誌の編集部を目指して出版社に入ったものの配属された先は校閲部。ちょっぴり口は悪いが物怖じせずに言える性格、意外と人思いなところ、好きなものに一直線な純粋さ、ずば抜けた記憶力、なんだかんだも仕事はきちんとやるし…と、とても魅力的な悦子に心を掴まれた。また彼女を取り巻く仲間たちも個性的な人たちが多く、みんなで物語を盛り上げている。読んでいると元気になれるし、とても清々しい。なんとなくしか知らなかった校閲のお仕事の理解も深まり新鮮だった。
2016/09/21
感想・レビューをもっと見る