悪いものが、来ませんように (角川文庫)
悪いものが、来ませんように (角川文庫) / 感想・レビュー
馨
読みやすく、続きが気になり一気に読了しました。帯にあったように確かに騙されました。これは活字で読むからこそ表現できる騙しだなと思います。皆子供を思う気持ち、子供を欲しい気持ちに変わりないのに何か皆おかしい。自分は正常な考えだと思っていても怖いかもしれないと思いました。
2019/12/01
青乃108号
また、この類いの本にあたってしまった。多いなぁ。この類いの本では、この類いであるばっかりにどうにも奥歯に物が挟まった様な、肝心なところはぼやかした様な書き方がされるので読んでいて段々ストレスを感じてくる。この類いの本は、ぼやかしてあいまいに書く事でごまかしていた核心部分をようやく終盤になって明かしてくれるわけだが何かもう、ちょっとこの類いの本は遠慮したい。二度読みを強いて来る姿勢からして好きでない。答え合わせの為の二度読みなんかしたくない。ストレスなく読めて一読ですっきり満足できるそんな本を読みたいのに。
2023/02/19
ミカママ
【KU】那覇よりの機中にて。人気作家さんながら初読み。子育てのストレスについての描写はよかった。グイグイ読ませはするが、これはナイわ。「なっちゃん」て。読者を騙すことのみに焦点当ててる手法にゲンナリ。まぁもう読まない…かな。
2024/07/10
さてさて
『おねえちゃんたちは共依存なんかじゃないんです』。そんな風に証言される奈津子と紗英という二人の女性に交互に視点を切り替えながら展開するこの作品。そこには“最後まで読んだらもう一度読み返したくなる”という謳い文句が伊達ではない”騙される快感”に浸らせてくれる物語がありました。”サスペンス”らしい文章表現に魅せられるこの作品。騙されないぞ!と息巻いても騙されてしまう現実に芦田さんの緻密な物語設計を感じるこの作品。次こそは騙されないぞ!と思う一方で、”騙される快感”から抜け出せなくなるようにも感じた作品でした。
2024/01/07
イアン
★★★★★★☆☆☆☆ 芦沢央のタイトルが長いシリーズ第1弾。不妊に悩む紗英とその良き相談相手である奈津子の視点で物語は進行する。帯に「99%の人が読み返す」と謳ってあるとおり、終盤まで〝ある事実〟が巧妙に隠されており、それが分かると違和感のあったいくつかの模写が実は伏線だったと気付く。この部分が事件の本筋に絡んで来ないのがやや惜しいけど、叙述トリック好きなら読んで損はないかも。ただ、叙述モノだと知って読むと驚きも半減なので、未読の方は帯を外して書棚に2年程寝かせた後に読み始めることをお勧めします。
2020/08/11
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