潜航せよ (角川文庫)
潜航せよ (角川文庫) / 感想・レビュー
いたろう
安濃将文シリーズ第2弾。前作では、戦闘機が物語の重要な核だったのに対して、今作の物語の中核は、原子力潜水艦。日本海を潜航中の中国の原子力潜水艦、安濃の新しい赴任地となった対馬の分屯基地、北京、釜山を主要な舞台として、前作のスケールを遥かに超えるミリタリーサスペンスになっている、面白いのは、主人公・安濃将文が、決してヒーローなどではなく、「日本一運の悪い自衛官」であること。むしろ、射撃の名手である女性自衛官・遠野真樹の方がヒーロー的。まだ最終決着がついていない、あの強敵との戦いはどうなるのか。次作も楽しみ。
2020/05/04
すたこ
★★★★「~せよ」シリーズ第2弾。これも面白かったー!前作同様、興味の持てない分野で。潜水艦にしろ核弾頭にしろ、専門用語や説明は相変わらず難しくて嫌になる。けど、なんとか大まかに理解して、それを踏まえての中盤からのドキドキ感はすごかった!確かに安濃の主人公感はないけれど、出てくる人達、それぞれすごい迫力でかっこいい。評価はいまいちみたいだけど、サスペンスとして読み応えたっぷりで面白かった。ラストの展開は続編がありそうな終わり方!期待しちゃうよ。タイトルの二重の意味、なるほどーと唸ってしまった。
2018/10/25
RIN
航空自衛隊員・安濃一尉『迎撃せよ』の続編。あの後どうなったかなぁ?と思っていたら、まさかこんな!(笑)コナン君並みの巻き込まれ度!2作目ということでメインキャラ達の輪郭もはっきりしてきたし、エピローグを読むと、前作本作併せて頂戴なプロローグだった?な感じが大いに楽しみ。第三作『生還せよ』も既刊だが、是非シリーズ化してほしい。個人的には、劉兄弟のその後も興味津々。
2017/11/29
James Hayashi
安濃シリーズ2作目。ほぼ1作目を覚えていないが、スムーズにストーリーは取れる。シナの原子力潜水艦が日本海で小規模ながら爆発。また主人公の安濃が異動で対馬に向かうが、彼はダミーだった?!リアリティーや面白さでは疑問符がつくが、先が気になりズイズイ読まされた。そして最後にもう一つの意味をタイトルに込めている。このシリーズ3作目は「生還せよ」
2020/06/01
きあら
戦闘機強奪のテロの後に硫黄島赴任を経て対馬の分屯基地にやってきた安濃は、背乗りに遭い行方不明になる。その頃中国の原子力潜水艦が、日本海で爆発事故を起こす。ダイハードの如き不運でしぶとい安濃。最初は地味で偏屈な自衛官だと思っていたけど、今では目が離せない。迎撃せよに続くせよシリーズの2作目だが、この終わり方は俄然続きが読みたくなる。
2023/03/12
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